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常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

シボレー

2013年06月06日 | 日記


アメリカ自動車の最王手GMの創業者はレーシングカードライバーのルイ・シボレーと馬車販売業で成功した資産家ウィリアム・デゥラントである。シボレーは創業者の名前を冠に、GMの中核車種として君臨してきた。ルイ・シボレーがこの世を去るのは1941年6月6日、今からちょうど72年前である。

GMに先行して、アメリカで自動車の大量生産に乗り出したのはフォードであった。それまでの自動車は専門の運転者が車を運転することを前提に生産されていた。フォードの先進性は誰でもが運転できる車、T型車を開発したことである。運転技術を容易なものし、価格も大衆に手の届くまでに抑えて売り出した。1908年のことであった。これが功を奏して、フォードは売れに売れた。アメリカを自動車王国に押し上げたのは、このフォードの功績である。

フォードの対抗馬として登場するのが、シボレーである。先行するフォードに立ち向かうにはどうすればよいか、シボレーは考え抜いた。技術優先のフォードに対してシボレーがとった戦略はデザイン優先である。フォードは技術を重視したため、ハード部分が最初にあり、デザインはその後に考えられた。そこでシボレーはデザインが先行する。ハードの部分はそのデザインに合わせて設計された。

この戦略が功を奏してフォードを抜き去るのは、シボレーが死んだ15年後、1950年のことである。GMはその後、アメリカの自動車業界をリードし、リーマンショックまで世界に君臨してきた。

自動車の販売にネット業界が参入している。車内に多くのセールスマンをかかえて、車をうる従来のスタイルに対して、ネットで自分の気に入った車を見つけて注文する方式は、販売コストを大幅に軽減する。メンテナンスには、築かれているサービス工場を利用するから、アフター面での不安もない。人生最後の車選びは、小型で扱いやすく、しかも価格も老人むけのものに決めた。新車が7月には納車される。



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