蛙が小松菜の葉の上でじっとしている。ジョウロで水をかけると、喜ぶように跳ねる。こう雨が降らないと、蛙もつらいだろうと同情する。水を張った田では、生き返ったように大合唱が始まった。
かいかいと五月青野に鳴きいづる昼蛙こそあはれなりしか 茂吉
きょうは気温が上がらず25℃くらいの予想である。夕刻にかけて雨が降る予報だ。雨蛙は一名枝蛙ともいわれ、この季節の雨降りに木の枝に登って鳴く。その鳴き声はけたたましい。この小さな身体のどこから、あのような音量が出てくるのか。ある一匹が鳴き出すと、負けじと他も鳴き、やがて田は蛙の大合唱の舞台になる。これは雌を求める求愛の声である。
かいかい、という鳴き声の表現も独特だが、「今昔物語」では幼児の泣き声を「かいかい」と表現した例がある。
畑にはじゃがいもの花も咲きはじめた。
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