常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

卯の花

2014年06月09日 | 日記


卯の花といえば、佐々木信綱が作った唱歌を思い出す。

卯の花の匂う垣根に
ほととぎす早も来鳴きて
忍び音漏らす
夏は来ぬ

卯の花は別の名はウツギである。木の髄が空洞になっていることから、空木と呼ばれる。この唱歌にもあるように、ホトトギスと卯の花は並べて詠むことが、ほとんど慣わしになってきた。写真の花はタニウツギ、この地方ではガザ花とも呼ばれる。この花が咲けば、ワラビの最盛期である。山の近くに住む人は、この花をワラビ取りにいく目印としてきた。

卯の花には、種類も多く、垣根に咲くものは芳香を放つが、なかには悪臭のものもある。正岡子規が、俳号に子規(ホトトギス)を用いたのは、肺病で喀血したことがきっかけとなった。ホトトギスが鳴くとき、ちらりと見せる舌が血を吐いたように赤いからである。

卯の花をめがけて来たか時鳥 子規


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