
前にも書いたような気がするが、光禅寺は義母の家の隣にある。春、参道の桜が古木ではあるが、まだまだ十分に目を楽しませてくれる。境内には、桜のほか多数の花が開いて、訪れるたびにびっくりするような珍しい花を見つける。義母の家にいくたびに、カメラで境内の四季を写させてもらっている。桜の季節にはカメラを持参する人が数人いて、やはり境内の花を愛でながら、カメラを構える姿に会うこともしばしばである。

雨の日、屋根から落ちる雨水を貯める石鉢にきれいな波紋ができていた。ただ写しても変化が無いので動画で撮った。境内は雨が降っても、目を楽しませてくれる風景がある。石鉢の脇に咲いていた翁草はもう終わったが、かわりに名前を知らない小さな花が咲いている。

花の名をどのくらい知っているかと言えば、まったく知らないといった方がいいのではないか。地上には数え切れない植物の種類があり、それぞれが特有に花を咲かせる。庭に植えたり、咲いているのを見ても、狭い行動範囲ではほとんど限定的だ。きれいな花が咲いていても、そのまましているといつまでも花の名を知ることはできない。庭の主人に思い切って聞いてみるのも一つの方法だろう。
