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常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

朝撮り野菜の花

2014年06月18日 | 農作業


しっかりと花を観察することは、野菜作りの基本だ。キュウリの花が受粉せずに、花が落ちても実がつかないことがある。こうなると葉に貯めた栄養が葉や茎にばかりいくために、そこばかりが繁茂するつるボケの原因になる。それを避けるために、午前中に花房をかるく振動させて人工授精をする。トマトーンなどのホルモン剤を散布すると、着果の促進に効果がある。

二つ三つふぐり下りに青トマト 石塚 友二



ジャガイモの花は懐かしい。北海道の生家では畑に大きな面積の馬鈴薯を植えていた。薄紫の花が咲くと、新芋の収穫が待ち遠しかった。ジャガイモの花が畝に整列して咲く初夏は、北海道の一番いい季節である。この花に勇気付けられて、北海道の厳しい季節を生き抜いてきたような気がする。

馬鈴薯の花もながめと肩を貸す 篠田悌二郎



キュウリの花は雌雄異花同株である。同じ株に尾花と雌花をつける。この見分け方は果実の先に花をつけるのが雌花である。ズッキーニやカボチャも同じ花のつけ方をする。蜂が花を飛び回って受精してくれるが、ポケットに綿棒を持参して受精すると実づきはよい。

二三日採らねば胡瓜遠目にも 相馬 黄枝



茄子の花は、野菜の花のなかでも一番木や葉の健康状態を表す。真ん中の雌しべを取り囲むように雄しべがついているが、木が弱ったり、葉に油虫がついたりするとしべに変化が現れる。元気がよい木は、雌しべが雄しべより長くなる。この状態を長花柱花といい、実がよくなる状態である。反対に雄しべの方が長くなる生育状態が不良であることを示す。原因は水不足、肥料不足、害虫やうどんこ病などである。

昇る日のなかなか射さず茄子畑 今村 俊三


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