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常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

2015年02月14日 | 日記


当たり前の話だが、冬には山の木々は常緑樹を除いて、すっかり葉を落とす。葉は堆積して、有機物を含んだ土に還る。その有機物を吸い上げて、木は成長し、夏にはみごとな緑の山を作る。そもそも、土はどのようにしてできるのであろうか。ものの本によれば、地質鉱物が風化し粘土化したものになり、そこへ植物や動物の有機物が混ざり、木々がその生成された土を地表に繋ぎとめる役割を果している、ということであるようだ。

土には多くの小動物が棲息している。さらに土には、その他多くの微生物も含んでいる。陸上の植物の落ち葉や枯死体、動物の排泄物や死体の多くは地表に落ちる。この死んだ有機物は、土に住む小動物が噛み砕き、その体内を通ってさらに細かく柔らかくなる。植物の腐敗の過程には、キノコ類が大きな役割を果す。よい土は、植物の成長を支え、木の実は動物の栄養源になる。有機物を含んだ土は、川に流れ込み、さらに海に流れて、魚の繁殖する環境をも作る。

人類の文明は、この豊かな自然の作り出す食料が余剰するほどになった地帯に成立した。文明が繁栄することは、自然の生産物を収奪するという意味を持っている。文明が衰退していくのは、この生産力を収奪しつくし、回復不能になるときである。一国で賄えきれなくなった国は、他の
地域にその生産力をもとめた。海運や軍事力は、衰退していく文明を支える手段として発展してきたと言うことができる。


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