
昨日、北陸、四国、中国地方で春一番が吹いたと報道された。日本海にある低気圧へ、南からの暖かい風が吹き込み、富山市では18.5℃の4月下旬なみの気温になり、風が強まって17mを観測し
気象庁が春一番が吹いたと発表した。北国で春を待つ身には、春一番は待ち遠しいような感じを抱くが、海で生きる漁師たちには恐れられている風だ。春一番が脊梁山脈を越えると、フェーン現象を起こして山火事の原因になったり、雪崩の原因にもなるので登山家にとっても注意が必要だ。
春先の海難事故は、ほとんどがこの春一番が原因であるらしい。瀬戸内海や壱岐の島の漁民にとっては、日常語として使われてきた。彼らがこの言葉を使うとき、この風には命をも奪いかねない怖さの意味がこめられている。俳句の季語に「春一番」があることから、俳人がこの言葉を広めたと言ってもいいのかもしれない。
磯の鵜や春一番の波しぶき 車谷 弘
春一番には、固まっていた冬型の気候の形状を、吹き飛ばしてしまう力強さがある。この激しく災害さえももたらす風が吹きぬけなくては春は来ない。

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