わが家に新しい家族がきた。カーテンの先にあるベランダに置いたリンゴを食べに、ヒヨドリがやってくる。すごい食欲だ。一個のリンゴを半分に割って、鉢植えの添え木にさして置いたところ、二日ぐらいが経ってヒヨドリがやってきた。カーテンの陰からそっと覗いているが、餌を食べるのに夢中である。一口大に嘴で噛み切ったリンゴの破片を上に上げてから口に運ぶ。まわりを見ながら、他の鳥に自分が見つけた餌場を取られないか、しっかりと見わたしているようだ。突然、ヒヨッ、ヒヨッと鳴くのは、他の鳥への警告なのか。
ベランダはヒヨドリの独演場である。いったん食事を始めると、2、3時間は離れずに食べている。一個のリンゴは、ほぼ2日間で食べきった。夕方来て、回りが暗くなると、塒に帰っていくらしい。朝になるといち早くやってくる。いまのところやってくるのは、このヒヨドリの一羽だけだ。他にも来たい鳥がいるかも知れないが、この一羽が独占している。
鵯や霜の梢に鳴き渡り 惟 然
晩秋から平地に降りてきて、特に雪が降ると、葉の落ちた木に残る実を餌にして5、6羽で群れをなすという。わが家にくるのは、単独でリンゴが特に気に入ったようだ。
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