今日は節分。日の光は、キラキラとして春の気配を感じさせる。日本中の神社で、「福は内、鬼は外」の掛け声で豆まきが行われる。豆まきの起源は追儺式と呼ばれ、鬼や災いを払って新年を迎える大晦日の行事であった。禁中で殿上人が、桃の弓に葦の矢を射って悪鬼を追い出す、儀式が行われた。庶民がこの行事を行うようになって、いつしか矢に変わって豆が使われるようになったのであろう。
鬼とは何か。隠、つまり隠れているものが語源である。これがいつしか地獄の思想や悪霊と結びついて、災いをもたらすもののシンボルとなっていった。鬼の目に豆をぶつけて退散させ、災いを払って、春を迎えるというのが、豆まきの意義であり、日本中で行われている。
節分の夜の更け鬼気も収まれり 相生垣瓜人
北海道で降った大雪も峠を越したようである。三寒四温という言葉が、この季節の天候を表わしているが、低気圧が予想を超えて発達し、北日本に雪の被害をもたらしている。この天気の変わり目も、次第にこまかくなって、寒暖が目まぐるしく訪れるようになる。そして、春が少しづつその姿をはっきりとさせていく。
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