常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

鳥海山の花

2015年08月04日 | 登山


山で花の写真を撮るのは難しい。グループで登っているので、花にじっくりと焦点を合わせる時間がない。ある意味団体行動だから、いい花を見つけても、一人で時間をあまり費やすことができない。どこに花が咲いているか、予測がつかないことがほとんどだ。チングルマは花もあるが、綿毛が風になびいたり露を含んでいるのも風情がある。一面に咲いているチングルマはピント合せに失敗した。



キンコウカが今の季節に見られるのはうれしい。鳥海山は残雪のある尾根には、春先の花が咲いている。キンコウカは、線香花火を立てたように咲いている。もし大きい群落にぶつかると一面黄金色のジュウタンができる。ニッコウキスゲが下のほうから、ぽつぽつと現れ始めると、やがて登山道の脇は、一面に咲き乱れる。黄色の花には、何度会っても新鮮な姿に驚かされる。



トラノオという命名はうまい。これを踏むと命に拘わるような恐ろしい目に会うことを想像してしまう。。こんな筒状の花を見ると、どれもトラノオと思ってしまう。イブキトラノオ、ナンブトラノオ、ムカゴトラノオなどみな近縁でタデ科の植物である。トウチソウ、カライトソウもやはり尾のような花をつけるが、こちらはバラ科。異なった種類である。



ヨツバシオガマの若い花を見つけた。いかにも初々しく、花の色も鮮やかだ。先週登った岩手山にもたくさん咲いていたが、花はすでに先端に達して、お世辞にも若々しいとは言えない。それだけに鳥海のものは新鮮に映る。山で花を見るというのは、果たして登山の醍醐味なのだろうか。若いころ山登りをしている人から、山にあるお花畑の話を聞いた。それ以来、山に登ればそのお花畑に行けるというのが、山登りの動機にになった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする