常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

十五夜

2015年09月27日 | 日記


山の端に雲がかかり、月の出が少し遅くなった。それでも、雲の上に出た月をカメラに収めることができた。月の撮り方をオリンパスフォトパスで確認する。Mモードでf値シャッター速度をきめたも、露出の補正がその通りにならない。しかし、ようやく撮った月の写真だ。もっと鮮明にとるには、やはりそれ用のレンズが必要なのだろうか。



雲に少し隠れている写真もゲット。こんな月の光景も、秋の夜の風情がある。もしも、このような月の夜に山道を歩いていることを想像してみた。暗がりに足をとられて危険きわまりないが、こんな月を見ると、どれほど感動があるであろうか。

幽冥の境の尾根を月照らす 福田 蓼汀
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月の歌

2015年09月27日 | 日記


今日は中秋の名月。今のところ、空に雲が多いが、晴れの予報なので玲瓏な月が楽しめそうだ。新古今和歌集には、藤原家隆が詠んだ月の歌12首が入集している。家隆の月の歌は当時、一世を風靡した。高名の僧正が赤痢に罹って重態になったが、夢に家隆の月の歌をみて全快したという逸話が残っているほどである。

ながめつつ思ふもさびし久方の月の都の明け方の空 藤原家隆

月を眺めながら、当時の人々はさまざまな空想そした。月面に人間が降り立った現代とは違って月は想像の世界であった。月の都とは、広寒宮といい、華麗な宮殿が想定されていた。月の天子は、夜この宮殿に多くの天女を集め歓楽の限りを尽くした。夜が明けて、歓楽の時間が過ぎてしまうと淋しいことだ、家隆は月をながめながら、そんなことを想像した。

かぐや姫の伝説は、竹取り翁に育てられた姫が5人の貴公子の求婚を断り、帝のお召しにも応じず、月の都へ帰っていくというものだが、その昇天の日は中秋の名月の日であった。庭に咲いたバラをかぐや姫の美しさに例えてみたが、どうであろうか。

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