お地蔵さんは子どもたちの守り仏として信仰されてきた。「村のはずれのお地蔵さんはいつもにこにこ見てござる」という童謡もあるように、水死事故や交通事故のあった場所の近くに、地蔵さまが建てられてきた。死んだ幼児が賽の河原で石を積んで遊んでいると、鬼がきていたずらをして石を崩してしまう。幾度も鬼がいたずらをするので、幼児は泣きだしてしまうが、そこに地蔵さまがきて鬼を叱って幼児の苦しみを救ってくれる、という話を家のお婆さんが子どもたちに語り聞かせてきた。
地蔵盆は旧暦の7月24日、お地蔵さんに着物を着せ、お供えをして、そこで子供たちがお地蔵さん巡りをして町内の人からお菓子をもらう、行事が行われている。この行事は京都など関西で広く行われ、関東や東北ではあまり行われていない。