常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

石狩川氾濫

2016年08月24日 | 日記


ニュースに石狩川の氾濫が出る。氾濫した場所は深川市納内、私の生まれ故郷である。深川に住んでいる姪にメールで様子を聞く。姪の住んでいるところは無事だが、私の生家のあったあたりが水が上がり、田も冠水したということだ。札幌に住むM君から電話が来た。深川のあたりで田に水が上がったということを知らせてくれた。この夏は異常気象なのか、あまり北海道には台風が襲うことはないが、この2週間で3個もの台風が直撃している。8月一月に降る雨が、一つの台風が降らしている。600mmもの雨が累積で降っている。

過去の記憶に私は二つの石狩川の氾濫がある。ひとつはまだ小学生のころだがから、もう60年以上も前のことだ。私の生れた家は、すぐ裏の畑の向こうを蛇行して流れていた。川の音は家までは聞こえないのだが、その夜は「ゴー」という流れの音が不気味に響いていた。堤防の木々の間に流れが見えるほどに増水していた。朝、蛇行した部分に囲まれた畑が冠水して、湖のような景色が広がっていた。夜通し、近所の住民が、俵に土を積めて決壊しそうな部分に積んで何とか食い止めようとしたが、結果はあっけなく水が堤防を乗り越えた。

今一つは、昭和60年であったと思う。この年、同級会に久しぶりで参加した、その数日前が大雨であった。音江から石狩川を俯瞰すると、やはり蛇行した部分の土手が水流で削り取られ、大きく田が流れに崩落しているの目のあたりにした。もう記憶もあいまいで、その雨が台風によるものであったのかさえ定かではない。ただ、濁った水が激しく音を立てて流れるのは、子どものころの生々しい記憶としていまだに残っている。
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