常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

晩夏

2016年08月28日 | 日記


台風が秋をつれてくる。セミの声が聞こえなくなったと思ったら、草むらにはコウロギの声が絶え間なく聞こえている。一昨日までの真夏日が10℃も下がって、吹く風が冷たい。緑のカーテンにしたゴーヤも下の方の葉は色づき、取り残した実が黄色になって種を育てている。晩夏という言葉には、日本の季節感を感じさせる響きがある。

雑草が乳の汁もつ晩夏かな 細見 綾子

めっきり人影がまばらになった海辺。路地の人影にも、どこかしら澄んだものを感じる。なお、真夏の光がそそいでも、8月の終りには、そこはかとない秋を感じるときがある。人はそれを晩夏と呼ぶであろう。あれほど旺盛だったナスの葉が勢いを失い、反対にナツナの葉が生気をとり戻すのもこの季節だ。モロヘイヤの葉が春のように伸び、バジルの葉が再び大きくなる。アマガエルも、秋の気配を感じているのか、元気に葉の上を跳び回る。
コメント (1)
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