田んぼアート

小野川温泉にある田んぼアートを2年ぶりに見た。NHKの大河ドラマ「真田丸」に登場する上杉景勝と真田幸村と六文銭の画像が、田んぼの稲のなかに立ち上がっている。なぜか知れぬが、このごろ田の緑が美しいと思うようになった。時おり人手がなくて、草が伸びている田を見ると、残念に思う。ほんの一握りの土地に野菜を作る身で、真夏の草取りは大変である。まして広い田に草のない美田を作ることの大変さは想像を超えている。

田草取る手の平ほどの棚田にて　相馬　遷子

そんな田に、古代米を植えて字や絵を描くのが田んぼアートだ。小野川の田んぼアートは、小高い見物場所を作っている。そこに色の違う古代米を植えて、あたかも絵のように見せている。肉眼で見れば、絵は長方形になっているが、カメラに収めると写真のような見事な表現になる。複雑な計算で、どの場所の苗を植えるかを確定しているらしい。付近に日帰り温泉があるが、どうせ温泉に入るなら、小野川温泉の田んぼアート見ながら、という宣伝効果もあるらしい。