8月が終わる。太平洋高気圧の勢力が衰えて、秋の移動性高気圧へ移っていく時期である。暑い、暑いと言いながら、アイスクリームを食べた時期が終わる。8月の古名は葉月である。一説には、旧暦の8月は、木の葉が色づき葉が落ちる季節だ。そこで葉落ち月が縮まって、葉月になった言われる。実際は、この月は葉が青々としていて、この説にすっと得心が行かない。
ところで月が改まる9月の古名は長月である。こちらは、秋の長雨の季節で、その長が月の名に結び付いたらしい。どちらも、こじつけのような気がしないでもない。9月1日は、210日にあたる。昔から台風の厄日として恐れられている。春分の日から数えて210日目で、稲の花が咲くころ。大風が稲に被害を及ぼすのを恐れて、厄日にされたらしい。ところで、きのう発生した台風15号は、9月1日から3日にかけて、日本列島の東の太平洋上を北進するとの予報が出ている。9月には、菊月という異名もある。
菊月やその有明けとなる日まで 支 考