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メーカーの修理部で不具合になったカメラを検査して見積を貰いながら、修理するのだが、修理代があまりに高く断念しようとも思ったが、愛着もあったのでシャッター部分だけの修理にし、昨日カメラが帰ってきた。カメラの操作も、マニュアルを再読しながら、あらためて色々な撮影モードを試して見た。見た目には、映像のシャープさは、修理前よりよくなったような気がする。北海道旅行の前に、戻ってきたのは幸いであった。幹事の山本氏とラインのやり取りができるようになり、改めて便利さを実感している。
旅行の前に読んでいるは、更科源蔵『北海道の旅』、日本随筆紀行『北の街はリラの香り』、丸木俊『女絵かきの誕生』などである。更科源蔵の北海道の紹介は面白く、何度読んでも飽きることがない。神居古潭の項に、古い神話が紹介されている。
昔、この近くの山に住む魔人が、ここで川を堰止めて、川上の人間に魚が行かないように
しようと、山から大岩を転がりおとして、岩の簗をつくりにかかった。これを知った文化神
サマイクルカムイが駆けつけ、山の神熊の加勢を得て、岩の簗を打ちこわし、魔神との間に激
しい争いがつづき、追いつめられて魔神は山の砦から石狩川岸に跳びおりて逃げようとした
ところ、、石狩川岸の泥にぬかって這いまわっているところを捕えられて、ついに文化神に
首をはねられ、その首は川向いに飛び、さすがの魔神も再び生き返る力を失って、岩になって
しまった。
更科は、この神話は川の漁業権をめぐる、この地の先祖と異民族との闘争史であったと、推察している。私は小学生4年生になって、小学校の遠足で、神居古潭のつり橋まで行った。その時の記念写真はいまだに所有している。一日歩き疲れて、家に帰って眠ると、翌朝まで寝入ってしまったことを覚えている。せいぜい10㌔ほどの道のりであったように思うが、小学生の足には過酷なまでの遠足であった。