近くの公園に赤い実をつける木が植えてある。赤い実は、紅葉とともに秋を実感させる。秋晴れの青空に、赤い実が映える風景はのどかで、子どもの頃の故郷を思い出す。色々の種類の木に赤い実をつけるので、なかなかその木を特定することはできない。モチノキ、ウメモドキ、ナンテン、オオカメノキ、アオキ、センリョウ、マンリョウ、ざっと上げても、秋に赤い実をつける木はこんなにもある。
公園の木をネットで詳しく調べてみると、どうやらこれはサンゴジュであるらしい。但し、この木は千葉あたりが北限で寒冷地には育ちにくい木、との注釈もある。ただ、このところの温暖化で、公園などに植樹されたのではと、推測している。常緑樹で、葉が照葉樹らしいこと、実の形がやや楕円形であること、などサンゴジュの特徴を備えている。
赤き実の珊瑚樹籬刈られけり 塩谷津留子