常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

カラフルな収穫

2018年07月12日 | 農作業

 

一週間前、小さな木に花を可愛い花を咲かせ始めたオクラだが、きょう立派な実が収穫できた。黄色い

実はマクワウリである。昨年はプリンスメロンを栽培したが、いまいち満足できなかったので、マクワ

ウリに替えてみた。メロンに押されて、マクワウリは見かけないが、子どものころスイカとこれがおやつ

でいまだに懐かしい。食べて甘みも少なく、知っている人も少ないが、苗を求めるときマクワウリと表示

されていたので迷わず、これに決めた。実が生って初めてこんな黄色い実であることを初めて知った。

子どものころの覚えているのは緑でタワラ型のものだ。

 

藤原氏の最高権力者道長にこのウリにまつわる逸話がある。ある年、物忌みで寺に参籠した。従者とし

てともに参籠したのは陰陽師の安倍晴明、観修僧正、医師の忠明、武士源義家の4名である。そこへ、

南都からウリが献上されてきた。道長は、物忌み中にこの献上品を受取るべきを清明に尋ねた。清明は

「ウリのひとつに毒気があります」といって、ひとつのウリを取り出した。観修が加持すると、その

ウリが動き出した。忠明がウリを回しながら2ケ所に針を刺した。義家が刀を抜いてウリを割ると、中

に蛇が入っていた。針は蛇の左右の目に立ち、義家はただウリを割ったように見えたが、蛇の頭を切って

いた。

 

マクワウリは万葉集で山上憶良も歌に詠み、藤原道長の逸話に登場している。こんな古い時代から日本人

に珍重されてきた。メロンがあっという間に普及した戦後まで、長い年月日本人に愛されてやまない食べ

物であった。今日収穫したウリは、少し置いた香りが立ってきたら食べるつもりである。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山ユリ

2018年07月12日 | 日記

             朝、千歳山に登る人は路傍に咲く花を楽しみにしているらしい。

             今朝、強いヤマユリの香りが漂って来る方角を見ると、大輪の

             山ユリが咲いていた。思わず、スマホのカメラを向けて撮影を

             試みると、「大輪だね」と声がかかった。普段、「おはよう」と

             短い挨拶を交わすだけの人だが、花にカメラを向けると、親しみ

             の感情がわくらしい。

 

              百合の蕊みなりんりんとふるへけり 川端 茅舎

 

             週末の山行を意識して、三日続けての千歳山だ。予報では、天気

             が良すぎるくらいである。富士見平からの富士山は、どんな姿を

             見せてくれるだろうか。頭の片隅に、大雨で被害にあわれた方へ

             の思いを残しつつ、楽しみはふくらんでくる。

 

             パソコンをノートにして、このブログのレイアウトも変える試み

             をしている。写真を中央に、文字大きさも少し大きくした。行間

             も開いて、少し読みやすくなったような気がする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする