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常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

日々の過ぎ方

2020年04月13日 | 日記
コロナの騒ぎで、一人で過ごす時間が多くなっている。テレビを見ると、部屋で一人で時間を過ごす方法が紹介されている。自分の部屋でストレッチをしている人が意外に多い。私は家でストレッチをしてから、一万歩を目標にしているウォーキングに出かける。そこで、目にした花をカメラに収めて、ブログにアップする。昨日、畑で除草しながら、ニラとコリアンダーの収穫をした。コリアンダーが葉をもたげて食べごろになっていた。コリアンダーたっぷりの焼きそばが美味。

堀田善衛に『日々の過ぎ方』というエッセイがある。堀田が住んでいたバルセロナの広場に、決まった時間にやってきてベンチに腰を掛ける老婆がいる。

このお婆さんがあらわれるちょっと前、午後1時20分頃から、この界隈の鳩どもは、ほとんど一勢にソワソワしはじめ、あちらこちらの通りをつむじ風のように群れて飛びはじめる。二百羽か三百羽であろう。お婆さんが定席につくと、そのまわり下りて来て餌を待つ。それはもう毎日、雨が降ろうが、カンカン照りであろうがきまっていて、鳩どもとってもこれは決まっているのである。
なかに細い脚を痛めてビッコをひいていたり、ありいは仲間に痛めつけられたかして傷をもっていたりする鳩がいっると、お婆さんは群れを掻きわけて行ってそういう鳩をつかまえ、持参した袋に入れて持って帰る。治療をしてやるのであろう。

バルセロナの平和な日々はこんな風に過ぎて行く。ところが、2020年の3月から4月、世界中に新型コロナウィルスの感染拡大で、これまで経験したことない、感染者と死者が続出している。なるべく、人との接触を避け、身体を動かし、本を読む。

人生、かなたに有り、単純にして静かなり。(ヴェルレーヌ)
コメント (2)
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