常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

石楠花

2022年04月21日 | 日記
好天が続く。里は春爛漫。庭のシャクナゲが豪華な花をつけた。山で見るのも、大きな株に咲くシャクナゲは山道の脇で、圧倒的な姿を見せてくれる。いよいよこの花が咲くと初夏を感じる。

石楠花に碁の音響く山深し 虚子

妻の足の訓練をかねて、郊外に蕗を採りに行く。あたりには芝さくらが咲き乱れ、蕗が葉を広げていた。長く伸びた茎を刈り、葉を落して収穫する。茎からすでに灰汁が出て、手を黒くするが、春の香りが鼻をつく。妻に調理を委ねて、今日は春の味覚を楽しむ。こんなちょっとした時間の使い方で、一日が楽しい日となる。

いいえ昨日はありません 今日を打つのは今日の時計 

三好達治の詩の一句である。この春の気持ちいい日を、年を取ったものが楽しむ。何にもまさる黄金の時間である。
コメント
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