![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/c9/ec0bcf9182c310ac587885e60ea3db73.jpg)
神谷美恵子の『生きがいについて』は、病からの回復中の身にはありがたい本である。生きがいを失った人が、自然の治癒力を説くところがある。
「自然こそひとを生み出した母体であり、いついかなる時でも傷ついたひとを迎え、慰め、いやすものであった。それをいわば本能的に知っているからこそ、昔から悩むひと、孤独なひと、はじき出されたひとはみな自然のふところにかえって行った。」(神谷美恵子『生きがいについて』)
風はあとからあとから吹いて来る
雲の日 雨の日 炎天の日がある
みんなこのなかで渇き 求めているのだ
木はゆれながら考えている
やがて ここに 大きな森ができるだろう
花や果実をいっぱいみのらせ
世界中の鳥や蝶が行きかい
朝ごとににぎやかな歌声で目覚めるだろう