常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

朝焼け

2017年08月22日 | 日記


猩紅という漢語がある。昨日の朝みた朝焼けの色は、猩紅という言葉にふさわしい濃い赤であった。漢和辞典を引くと、猩々は想像上の動物で、猿の一種とある。猩々の血は、真紅であると語り継がれてきた。真夏の朝の空が赤く焼けることで、日中の暑さを予告する色でもある。東方に居座っていた、オホーツク高気圧が勢力を弱め、やっと真夏が訪れる予兆でもある。横にたなびく雲の姿が、朝焼けのアクセントになっている。

屋上にみし朝焼のながからず 加藤 楸邨

朝の目覚めが早い老いの身であっても、こんなに赤い朝焼けはめったにみることはできない。老いるということは、かって感動したものごとを再認識することである。それらは老いた身には、さらに深みを持ち、姿をかえて立ち現れてくる。一つの景色、読書の感動、人とのつながり、どれもがかつて見たものとは違って見える。一期一会という言葉の重みは、一日を送るごとにその重みを増していく。



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竜胆

2017年08月21日 | 日記


山道に咲く竜胆の深い色は、見るものの心を吸い寄せるような力を感じる。高山の広い青空の色を、この小さな花に凝縮しているからかも知れない。今日の空は霧が立って、想像のなかでしか見ることが出来なかったが、そのために竜胆の藍の色はさらにその深みを加えてように感じる。

たましひの深むらさきに咲きいづる寒けき谷のりんどうの花 太田 水穂

芝草平の湿原のキンコウカは、花の時期が終りに近づき、草もみじの秋の気配が漂う。もう山には秋が来ている。錦秋の季節は今少し後になるが、フジバカマが咲き、アキノキリンソウが群れをなして咲いている。

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オクラ

2017年08月20日 | 農作業


雲があるが、久しぶりに日がさした。2日ぶりに畑に行く。そこその収穫。キュウリはまだ一抱えほども収穫できる。低温であまり実が生らなかったオクラも、久しぶりに収穫できた。取れたてのオクラたっぷりの贅沢な味噌汁。テレビでは、日照不足で野菜の値が高騰してというニュースが流れる。こんなニュースに接すると、野菜を自給している者としては、ふと安堵する。

オクラは熱帯性の植物で、暑いインドでは、一番好まれる野菜であるらしい。本来、気温が高い8月に収穫のピークを迎えるが、まだ梅雨のような気候のためか、我が家ではまだ成長途上といったところだ。ベランダで芽だしをした苗が、いま60㎝ほどで、葉が大きくなり、花はかくれるよう咲いている。樹の幹も、実も同じ色をしているので、うっかりすると見逃してしまう。

モロヘイヤがいまが盛りである。一雨ごとに葉の枝が伸びるので、樹が坊主のようになるほど収穫しても、3日も経てば、収穫したよりもさらに新しい枝が増えて収穫量が増える。天からの雨、地中のミネラルをたっぷりと蓄えた栄養満点のオクラだ。さった茹でて、包丁でトントンと叩けば、ネバネバオクラのできあがり。醤油をまわして、熱いご飯にかけてよし、冷奴にのせてよし。夏バテを防ぐ、定番の夏野菜である。

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ハギの声

2017年08月19日 | 日記


先日、悠創の丘にハギを見に行った。もうそろそろ花を開くかも知れないという期待があった。
しかし、期待は裏切られ、花のつぼみは小さかった。このところ戻り梅雨のような天気で、吹く風は秋のように冷たい。キキョウの花やススキの穂を揺らせて吹く秋風が、小さなハギの木の上を吹き渡る。その時のハギの葉ずれの音をハギの声というそうだ。もう人の気配もなくなったお寺の庭で、かすかなハギの声を聞くと、淋しさがつのる。何とも風情のある言葉ではある。

萩ゆれて騒がしからず蚊帳の中 加藤 楸邨

予報の曇りを、信じて蔵王に行く。厚い雲なかの朝であったが、蔵王温泉に近づくと、予報通り、山が見える曇り空になった。
蔵王山への山道を歩きながら、講師の先生から地図の読み方を聞く、勉強会を兼ねた山行である。山靴に履き替えて、登山口に立ち、いざ出発という段階で大粒の雨になった。紙の地図を開くことさへままならない。場所を温泉宿の部屋に切り替えて、そこでじっくりと話を聞く。地図の見かたを根本から修正する、目からうろこの話。貴重な知識を得ることができた。人はいくつになっても学ぶ心を持たねばならない。勤めていたころ、定年もまぢかになって、ある勉強会を上司に提案したことがある。「勉強するんじゃなく、教える立場だろ。」とにべもなく却下された。しかし十分な勉強なしに、人にものを教えることなどできはしない。

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天気祭り

2017年08月18日 | 日記


今日は建物の廊下にオニヤンマが迷いこんだ。写真に撮ってみたが、バックにトンボの色が同調して、アップできない。雨模様の空に嫌気して、建物のなか避難したのだろうか。羽の先が取れて、かわいそうなトンボである。木槿が雨のなかに、じっと咲いていた。どこかテルテル坊主の雰囲気がないでもない。明日の山行のための、まじないである。

ここの日を蜻蛉も欲りす我も欲す 富安 風生
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