ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

神々の黄昏の地

2023年06月29日 03時18分24秒 | 旅行

昨日、いよいよヒュッセンに到着。

中世の騎士道に憧れた孤独な王、

ルードヴィヒ2世の夢の跡である、

ノイシュバンシュタイン城と

ホーエンシュヴァンガウ城を訪れました。

 

 

これはノイシュバンシュタインから見た

ホーエンシュヴァンガウ城の眺め。

当日移動中の車の中でオンライン予約して、

その日の午後に無事に見学出来ました。

ここはルードヴィヒの父王が建築し、

少年時代を送ったというお城。

急峻な岩山と美しい湖に抱かれて

豪華な王侯貴族の暮らしが偲ばれました。

 

 

ノイシュバンシュタインは予約が売り切れ。

せめて外からだけでも、と思っていたら

ホテルのフロントスタッフに教えられ

早朝にチケットセンターに1時間並んで

当日券を無事に入手しました。

山の上のせいかとにかく寒くて

ダウンを着てた人もいたほど。

 

 

ルードヴィヒの妄想と幻想が生み出した、

時代錯誤の中世の夢の結晶は

彼の孤独と失敗を埋めるように

過剰で華美で狂気を秘めた美しさ。

タンホイザーやローエングリンの世界を

そのまま具現化したような空間で、

「神々の黄昏」をもう一度見たくなりました。

 

 

 

2つのお城を結ぶ森の道には

旅情あふれる馬車が往来していて

これまた中世に戻ったよう。

夕方、ホテルに帰って

テラスで食事をしていたら

仕事帰りのお馬さんたちが

目の前をパカパカ帰って行きました。

 

それにしても今回どこへ行っても

中国人の団体客は見かけるけど

日本人はほとんど見かけない。

国力と通貨の力の差なのかなあと

少し寂しい気分にもなりました。

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ドイツの旅は続く

2023年06月27日 03時58分18秒 | 旅行

次に立ち寄ったケルンの大聖堂は

荘厳で壮麗ななゴシック様式に

ただただ圧倒されました。

 

 

朝のミサの厳かな雰囲気と

聖堂内に響くオルガンの音色が

時差ボケの体に沁みわたる。

 

 

ライン川沿いの小高い山の上の

古城ホテルでも一泊しました。

ほんのちょっぴりだけど

中世の貴族気分を味わえたかな。

 

 

そして大好きな東山魁夷の絵画、

「緑のハイデルベルク」の舞台、

ハイデルベルクにも訪れました。

ここは長年憧れていた街。

 

 

東山魁夷の美しい絵画そのものの風景が

今も変わらず広がっていて、

胸がいっぱいになりました。

 

 

そして今日やって来たのは

丸い城壁に囲まれた

中世そのものの街、ネルトリンゲン。

街の中央には聖ゲオルク教会があり

高さ90mもある塔の、350段の階段を

ゼーハー言いながら這い上がると

円形の街が一望出来ました。

何でも進撃の巨人のモデルとなった

街だという噂があるのだとか。

 

 

マンション25階相当もある頂上には

チケット売りのおじさん以外に

もう一人(?)正規の市職員さんが。

糞害をもたらす鳥を追い払い、

時々観光客をもてなす任務を担う、

ベルデンシュタインという

堂々たる名前のこの三毛ちゃん。

 

 

誰もが会えるわけではないそうですが

私は運良くお出迎えして頂けました。

汗だくで死にそうになりながら

他の観光客と励まし合って

登った甲斐がありました。

ネルトリンゲンの旅の良い出会いでした。

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ドイツに来ました!

2023年06月23日 01時34分48秒 | 旅行

バンコク経由で、深夜発という

ハードなフライトで眠れぬ一夜を過ごし、

昨日の早朝にフランクフルトに到着。

SIMカードのお店が見つからなかったり

レンタカーのGPSが壊れてて

2時間も空港周辺を彷徨った挙げ句

空港に戻って車の交換を交渉したり

道を間違えてアウトバーンに入ってしまって

10km以上も先から戻るハメになったり

やっとホテル近くまでたどり着いたら

ナビが示す道が通行止めだったり…。

トラブルはてんこ盛りだったけど

おとぎ話のようなかわいい街、

ライン川沿いのリューデスハイムに

どうにかたどり着きました。

 

 

事前に調べた週間天気予報では

雨で22℃前後のはずだったのに

晴れて29℃という暑さ。

結構蒸し暑くて

日本とほとんど変わらない感じ。

 

 

街には色とりどりの花々が咲き乱れ、

教会の鐘に混じって音楽も聞こえて

コロナなどなかったかのようなにぎやかさ。

私たちもドイツワインの試飲をしたり

名物のシュニッツェルやビールを堪能しました。

 

 

それにしてもドイツ料理はどれも

ボリュームが半端なくて、大変。

フライポテトなどはこれでもかとばかりに

日本のマクドの5倍くらいの量が

多くのメニューに添えられていて。

 

 

ライン川クルーズの古城巡りは

本当に景色がきれいで、風も心地よく快適。

リューデスハイムからバッハラッハで降り

可愛らしい街を散策し、ランチもして、

またクルーズして戻って来ました。

ドイツに来たら、外せないというのも納得。

 

さあ、旅はまだまだ始まったばかり。

初めてのドイツの旅が安全で

楽しいものになりますように。

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箱根・鎌倉旅

2023年06月05日 11時57分02秒 | 旅行

在米の高校時代の友人の帰国と

みんなが還暦を迎えるのに合わせて

友人四人で箱根・鎌倉を旅してきました。

 

 

箱根神社は階段が大変だったけど

社殿の朱塗りが美しいお社。

初めてお参りさせていただきました。

ケーブルカーで行った大涌谷は

あちこちから湯気が吹き出し、

硫黄の匂いがたちこめていて。

 

 

その晩泊ったお宿の夕ご飯は

目にも舌にも、楽しく、おいしい。

デザートもアフタヌーンティースタイルで

いろんなスウィーツがいっぱい並び

女性には特にお勧めかも。

 

 

翌日の鎌倉は、台風接近で一日雨。

雨の中でも大仏さまは

穏やかな表情で佇んでおられました。

鎌倉は一度は行ってみたい場所だったから

雨でも台風でもウキウキしてしまう。

銭洗弁財天ではお金も清めて頂いて。

 

 

鶴岡八幡宮では大河ドラマの

雪のシーンを思い出しながら参拝。

今はもう、あの大イチョウはないけれど

若木がのびやかに育っていました。

 

 

紫陽花寺として有名な明月院は

紫陽花の小径が縦横無尽に延びて

まるで紫陽花の迷路のよう。

咲き始めた紫陽花が雨に濡れ、

趣きある風情のお寺でした。

 

その後は車の移動でも新幹線の移動でも

がっつり台風の影響を受けて

なかなかに大変な思いをしました。

暴風に飛ばされそうになるし、

新幹線は運休になってしまうし・・・。

でもそれだけにいっそう楽しく、

忘れられない旅になりました。

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滋賀・坂本をめぐる旅

2022年05月02日 19時40分36秒 | 旅行

今年の連休はカレンダー通りの飛び石で

前半はあいにくのお天気だったけど

雨の中、滋賀県大津市の坂本周辺の

明智光秀ゆかりの地を巡りました。

まず訪れたのは、日吉大社。

初めて参拝したけど、想像以上に広大な敷地で

歴史ある重厚な社殿の数々に圧倒されました。

京都にもここまでの神社は数えるほどじゃないかな。

信長の比叡山焼き討ちの際に全焼して

江戸時代に再建されたのだとか。

全国三千八百余の日枝、日吉神社の総本宮で

国宝に指定された日吉造の社殿は屋根が美しい。

京都の表鬼門の守りであると同時に

比叡山延暦寺の護法神、守護神なのだそう。

続いて訪れたすぐ近くの旧竹林院では、

したたるような新緑のお庭を楽しみました。

室内に置かれた座卓に写る青もみじがきれい。

ちょっと東山魁夷の絵画を思わせる。

そして最後は、光秀のお墓のある西教寺。

まっすぐ伸びる参道には、目に鮮やかな青もみじが

トンネルのように左右から茂って、

別世界のような、静かなたたずまいでした。

こちらも日吉大社に負けないくらい広大な境内に

いくつもの社殿が立ち並び、迷子になるくらい。

天台真盛宗の総本山で「不断念仏」の道場とあって

本堂には、絶えることなく響く念仏。

静かに眠る光秀と妻、煕子のお墓に手を合わせて、

時代に翻弄された人々に思いを馳せるひとときでした。

こんな立派な神社やお寺があるなんて

坂本という地には豊かな文化があったんだな。

今まで大津まで足を延ばしたことはなかったけど

来てみて本当に良かったプチ旅でした。

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