ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

月見の宴

2023年10月01日 11時10分27秒 | 音楽・アート

中秋の名月の翌日、

セラミックパークMINOで催された、

「月見の宴」に行ってきました。

到着すると谷に架けられた長い橋を渡ります。

よく見ると天井には陶器のカケラが散りばめられて

異空間に入っていくようなワクワク感。

 

 

モダンな建物の中央には水の流れる中庭。

その奥にはお茶室があって、

お茶を頂くことができました。

 

 

水辺の渡り廊下の奥にあるお茶室は、

豊かな緑と静けさに包まれていて。

 

 

お着物をお召しになった方々に交じって

お茶室でお茶を頂くのなんて久しぶり。

先日「日日是好日」という茶道を続ける女性の

映画を見たばかりなこともあって、

ドキドキしながらもとても良い経験でした。

 

 

夕方に始まる演奏会までは時間があったので、

同じ建物内にある岐阜県現代陶芸美術館で、

三島喜美代さんという作家の陶芸作品を鑑賞しました。

お茶碗やお皿が並んでいるのかと思ったら、

これらが全部陶器だというから驚き。

 

 

これなんて、漫画雑誌にしか見えないけど、

開いているページも積んである雑誌の束も

ぜーんぶ陶器で出来ているのだそう。

 

 

こんなモダンな作品を生み出している作家さんが

間もなく92歳になる女性と聞いてさらにびっくり。

私の中で、陶器の概念が変わりました。

 

その後全国の合唱コンクールで入賞するほどの

ハイレベルの児童合唱団のコンサートを鑑賞しました。

私も中学時代、コーラスをやっていたけど、

一人一人の力量がすごすぎて、ただただ感服。

当初、適当なところで帰るつもりでいたのに、

最後まで立ち上がることもできませんでした。

 

厳しかった暑さもようやく一段落し、

芸術の秋の始まりを味わった夕べでした。

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陶芸に親しむ

2023年09月14日 10時59分13秒 | 音楽・アート

市之倉でランチを食べに行った際

近くに陶芸の美術館があることを知り、

全く前情報なく尋ねてみました。

何でも市之倉は千年以上も前から

焼物を作り続けてきた集落なのだとか。

 

 

この風情ある建物が市之倉さかづき美術館。

売店には様々な作家の作品が展示されていて

気に入ったものは買うことができます。

 

 

こちらは若い女性作家の作品で

とても繊細で美しい象嵌の香合。

アクセサリー入れにしたら素敵だろうと思ったけど

お値段もなかなかに素敵でした。

 

 

そんな中でも私がやられてしまったのが

川添雅彦さんという作家さんの粉引きのマグ。

白梅にとまる愛らしいスズメと

小花が咲き乱れる野原で丸くなって眠る猫。

写真がうまく撮れないけれど

あまりのかわいらしさにどうしても離れがたく

どちらもお買い上げとなりました。

 

 

折角なので近くにある幸兵衛窯を見学。

先々代の6代目が人間国宝で

現在も30人以上の職人を抱えるという、

このあたりでも有数の窯らしい。

 

 

由緒あるたたずまいの古民家が並び、

作業場やギャラリーになっています。

 

 

福井から移築したという正面の古民家が

代々の作品を展示しているギャラリー。

磨き上げられた階段箪笥もあったりして、

古き良き日本の建物もなかなかの見ごたえ。

 

 

先代の7代目が復活させたラスター釉は

ペルシャやシルクロードとのつながりが深く

作品もエキゾチックでロマンティック。

 

 

裏庭では今日火入れをしたばかりという

瀬戸黒の窯の火の番をする、

職人さんにいろいろお話を伺いました。

これから2昼夜火入れをして、

1,200℃にまで上げていくのだとか。

私たちが伺ったときはまだ400℃くらい。

 

 

「土練り3年、ろくろ10年、窯焚き一生」と言われ、

窯焚きも経験がいる大切な作業なのだそう。

それにこの10作品ほどを2昼夜で焼く小さな窯でも

1回に30-40万円分の薪が要るとは驚き。

もう一つある大きな窯では5昼夜焼くというから、

到底趣味でやれるものではないなあ。

とても興味深い大人の社会見学になって、

また機会があればぜひ伺いたいと思いました。

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ドイツ雑記

2023年07月03日 17時20分49秒 | 音楽・アート

無事にドイツ旅行を終えて

バンコクまで戻って来ました。

2週間近い長旅で、レンタカーでの

完全な個人旅行だったから

正直なところ随分不安だったけど、

ここまで無事に来られてほっとしています。

 

 

レンタカーでの場合、ナビが英語だから

分かりにくいったらありゃしない。

日本のナビほど親切じゃないから、

本当に弾丸のようなスピードで

ぶっ飛ばす周囲の車に抜かれまくりながらも

アウトバーンからの出口を通り過ぎ、

数十キロ先から戻ったことは数しれず。

工事で通行止めの道を案内されたり

全然分からないところで放り出されたり。

 

 

そもそもナビには行き先を

ドイツ語で入力しなきゃいけないから、

合ってるんだかどうかも分からなくて、

Googleマップがなかったらどうなっていたか。

 

 

一方で自転車に乗る人たちは

本当に大勢見かけました。

ロマンチック街道沿いにも

ずっと自転車専用道が整備されていて

老いも若きもツーリングを楽しんでました。

石畳や山道をものともせずに走る、

あの体力はどこから来るのかなあ。

 

 

そうしてよく目にしたのが風力発電。

アウトバーンを走っていると

草原の中で巨神兵にように立ち並んでいました。

 

 

環境大国だけあって、ホテルのソープもこれ。

化学薬品は一切不使用だし、動物実験もしない、

しかも手を洗っている最中には水を止めろ、と。

そのせいか、全く泡立たない。

連泊しても環境負荷の大きい洗濯排水を減らすため

タオルの交換は3日に1度くらい。

 

 

困ったのは、食事の量の多さ。

これで1人前というから参りました。

これを一人で食べられるの?と聞いたら、

毎日鍛えてるから平気、とのこと。

そのせいかシニアの方々には

立派なビール腹が少なくなかったです。

 

 

それ以外に困ったのは、ハエの多さと

タバコを吸う人の多さ。

テラスでの食事では、必ずと言っていいほど

どちらかに悩まされました。

マスクをしている人は皆無だったのに。

 

 

あと街なかではトイレが有料なのと

駐車場の見つけにくさにも慣れませんでした。

不愛想な人が多いのは欧米では仕方ないけど

でも親切な人や優しい人もいっぱいいて

随分助けられたのも事実です。

そして街と街の間には広大な農地が広がり

この国の農業はしっかり生きていました。

 

 

いろいろネタが尽きないドイツの旅でしたが

慣れない右ハンドル、右側通行を

びゅんびゅん飛ばす車に追われながら

約2,000kmを運転し通してくれた夫にも感謝しつつ

しばし思い出に浸ろうと思います。

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楽しみな退職後

2023年03月03日 19時53分08秒 | 音楽・アート

今月末の退職が迫った仕事は忙しいけど

私生活では別の友だちと食事会2を予定したり、

また高校時代の友達4人とは、

一人が間もなく一時帰国するのもあって、

還暦祝いも兼ねて4人で旅行の計画中。

普段は海外、関東、東海とバラバラなだけに

集まって旅行できるのは楽しみだなあ。

 

<姉から届いたかわいいプリザーブドフラワー>

姉妹から貰ったお祝いは立派な冷蔵庫になる予定。

今のものは20年も頑張ってくれたから

そろそろお役御免にしてあげてもいい頃。

毎日使うものだけにありがたいです。

 

退職後には友達との旅行のほかに、

夫とも旅行を計画していて、

忙しくも楽しい日々を過ごしています。

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熊野への旅

2022年09月09日 20時40分34秒 | 音楽・アート

週末に熊野を旅しました。

まずは十津川村の玉置神社。

山道を20分程歩いた先に

やっとお社にたどり着きました。

ちょっとした山登りでした。

 

 

そして熊野本宮大社。

こちらは街中にあるとはいえ、

またしても長い階段が・・・。

確かお参りするのは三度目だけど

ぜーはー言いながらの参拝でした。

 

 

すぐ隣の大斎原(おおゆのはら)は

パワースポットとして有名みたい。

豊かな自然に抱かれて

時間もゆっくり流れているよう。

 

 

そして那智の滝で有名な飛瀧神社。

ここも滝まで結構階段を上り下りするので、

この頃にはもう足がガクガクでした。

でも迫力ある滝は、さすがに圧巻。

 

 

そして熊野速玉大社。

白い漆喰と朱塗りの柱が

とても美しいお社でした。

 

 

帰りには串本町の橋杭岩の

面白い光景に出会いました。

本当に橋の杭が並んでいるよう。

 

 

日ごろの鍛え方が足りない私には

筋肉痛との戦いのような旅だったけど

ずっと行きたかったところばかり。

くたくたになりながらも

心は大満足で帰ってきました。

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