ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

40年後のエドガー

2016年06月05日 21時17分00秒 | 趣味
40年ぶりに萩尾望都さんの
「ポーの一族」の続編が出るというので
矢も楯もたまらず、何十年かぶりに
年甲斐もなく少女マンガ誌を買いました。

年齢がバレようが何だろうが
「ポーの一族」は私の少女時代の夢。
発展途上の私の感性の形成に
もっとも影響を与えた作品の1つ。

(右が今の、左が40年前のエドガー)

14歳で時を止められ、不死のバンパネラとして
時を越えて生きるエドガーの哀しみが
少女の私には切ないくらい美しかった。
連載が終わった時の絶望感と言ったら。

続編発表に合わせて、限定復刻盤も発売。
美麗ボックス入りでポストカード8枚付と来たら
これも買わずにはいられなくて。
すでに単行本のパーフェクトセレクションも
文庫版も、塗り絵本も持っているというのに。

続編は、第二次大戦中のイギリス。
痛々しい程生きようとするユダヤ人の少女と
死にたくても叶わないエドガーとの交流。
アランが生きていたのは嬉しい驚きだし、
とてもステキなストーリーなんだけど
絵のタッチが変わり過ぎていて。
40年前の柔らかで繊細なタッチが恋しい。

(これ以外にもまだ持ってます)

40年後もエドガーはエドガーなんだけど
もうあの頃のエドガーじゃなかった。
40年経った私も、同じ私でありながら
あの頃の私じゃないから、無理もない。
いろんな意味で、切なくなりながらも
「ポー」まみれになっているのでした。
コメント
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