ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

満開の桜の下で

2008年04月05日 23時21分54秒 | 花・自然
今日は朝から陽射しがぽかぽかと暖かく
ここ数日の冷え込みで遅れていた桜も、
ついに満開を迎えました。
私もじっとしていられなくて、
腱鞘炎になって以来初めて一眼レフを持って、
お花見に行ってきました。
(一眼レフは結構重いのです)

午前中は夙川に行ってきたのですが
あまりの人の多さにびっくり。
どんちゃん騒ぎこそしてないものの
とても桜の風情にひたることは無理みたい。

30分ほど歩いただけで諦め、
自宅すぐそばの桜並木に行き先を変更しました。



自宅から1分とかからないこの桜並木も
今まさに、春爛漫。
満開となった花の房をたっぷりつけた枝が
重たげに風に揺れています。

時折住人が通りかかるくらいの静かな住宅地で
なんだか、もったいないくらい。
でも、桜は誰のためでもなく、
ただ自らの生命を輝かせて咲くのでしょう。



桜並木のすぐ脇には
きれいな水の流れる小さな堀川があって、
その水面に覆いかぶさるように
桜は枝を垂らしています。

静かな静かな、春の昼下がり。
こぼれんばかりに咲き誇る桜の中で
埋もれるように見とれていると
思わず時間を忘れてしまいそう。



時間が止められるものならば
どうか今、この瞬間で
止まってくれますように。



でも悲しいかな、
そうしているうちにも
季節は移ろってゆくもの。

風が吹くたびに、
うす桃色の花びらが
ひとひら、またひとひらと風に散り、
静かに水面を流れていきます。



毎年のことながら、
桜というものは
咲いている時だけでなく、
散る時も、
そして散った後ですらも
なんと美しいのでしょう。

時を止めることは叶わないけれど
こんなに美しい瞬間に出会えた喜びを
わたしの心が、どうか忘れませんように。

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