ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

続・高野山

2008年06月26日 23時01分00秒 | 家族
先週末はお見舞いに行けなかったので
今週は平日に行ってきました。
休みなしの母に代わり
半日余りを父のもとで過ごしました。

考えてみたら大人になってから
父と二人きりで過ごしたことって
1時間でもあったかしら。

その間にも入れ替わり立ち代り
看護婦さんや先生がいらしたので
ゆっくり話す時間はわずかだったけれど。

そのわずかな時間に
高野山に行った話をし、
病気平癒のお札を貰ってきたことを伝えると、
父は真剣なまなざしでわたしを見たまま
良く回らぬ舌で、何度も何度も
名古屋の叔父の分も拝んでやってくれと
懸命に繰り返すのです。

名古屋の叔父というのは母の長姉のご主人で
何年も前から脳梗塞や痴呆、糖尿病等を患い
今も入院中なのですが
少なくとも父より体は元気で
確か、歩くことも食べることも出来たはず。

父は、自分は寝たきりで食事も摂れない体で
その叔父の心配をしていたとは。



わたしはその時、
自分と家族のことしか考えなかった
自分自身を恥じました。

わたしが今まで知らなかった、
父のそんな一面に驚きつつも
父から尚教えられるものがあることを
それに気付けたことを
謙虚によろこびたいと思うのでした。

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