今日は、日本旅館でやってはいけないNG行動をミモロとみてゆきましょう。
幸福旅のために、宿との心地よい関係を築きたいですね。
旅館の人に「旅馴れない人」と思われかねないNG行動や、宿の人をハラハラさせる行動は、慎みたいと思います。まずは、当たり前と思われることの復習から。
①床の間の上に荷物を置く
当たり前のことのようですが、結構やてしまう人がいます。
床の間は、板張りなので、荷物置き場と勘違いするのでしょうか。
床の間は、和室の中で一番格の高い場所。
元々、神さまや仏様を拝む場所が、時代を経て、建物の様式の変化に伴い
固定化されて、奥まった空間を作りました。
今は、掛け軸や生け花を観賞する場所。和紙ならではの癒しの空間なのです。
一般的に、床の間の板は、とてもいい材質のものを使用しているので、
荷物などで、傷をつけては、大変!
宿の座敷の中で、一番、その宿の主人の趣味、趣向がわかるのも床の間です。
どんな掛け軸をかけているのか、どんな花を活けているのかなど、
ぜひじっくりと床の間の飾りを見てください。宿の心が伝わってきますよ。
②キャリー付きのスーツケースや旅行バックを畳の上で引かない。
荷物の移動は、十分気をつけたいもの。
特に、ついやってしまいそうになるのが、キャリー付きのバッグを畳の上で引くこと。
畳は、デリケートなので、重い荷物で表面が傷ついてしまうそう。
部屋での荷物移動は、持ち上げて、静かに畳の上に置くようにします。
スーツケースなど大きな荷物は、できれば板の間で開けましょう。
ちょっとした心使いが、宿との関係をとてもいいものにしてくれます。
お金を払っているんだから・・・と我が物顔に滞在するのは、美しくありません。
宿は、オーナーさんにとっては、家の一部のようなもの。
大切にしてくれる・・・というお客様の態度は、とても好ましく、嬉しいそうです。
③荷物に入るからと、部屋の備品を持ってゆかない。
宿には、ちょっと素適なものが飾られていたり、使いやすいものが備えられていたり、
「こんなのが、欲しいなぁ」と思うものありますよね。
いいなぁと思うものを見つけたら、ぜひ宿の人に、どうしたら手に入れられるのか、聞いてみましょう。結構、売店で売られていたり、また、宿のスペア品を分けてくれたりするもの。黙ってもっていっては、ダメですよ。
まぁ今回は、ちょっと当たり前すぎましたね。