京都は、日本のものづくりの拠点。
伝統工芸にはじまり、京セラ、島津製作所など最先端技術まで、あらゆるものを作り出す都です。
京都の北東、白川通沿いにある「京都芸術デザイン専門学校」は、未来の日本のものづくりを担う若者たちが、ものづくりの基本技術や姿勢を修得する学校です。

京都に暮らし始め、ものづくりの面白さに目覚めたミモロ。
ある日、特別に、授業を見学させていただくことに。
ミモロが見学するのは、ファッションデザインコースの1年生の授業です。
案内された教室では、すでに生徒さんたちが、熱心に作品づくりの真っ最中!

「京都芸術デザイン専門学校」には、2年制のビジュアルデザイン、インテリアデザイン、ファッションデザイン、マイスターレッツ(皮革製品やアクセサリーの制作)、そして本年度からコミックイラストの5つのコースと、4年制の情報デザインコース、あわせて6つのコースで学べます。
芸術系の大学と違い、専門学校の強みは、ものづくりの現場で役に立つ、基本が修得できること。
まさに、ものづくりのプロを目指す人のための学校です。
「わーみんな熱心…なんかとても楽しそう!」とミモロ。
この1年生の授業を担当する藤澤先生に伺うと「ここでは、プロダクションの基本を学びます。つまり服作りのベーシックな部分ですね。型紙やパターンの作り方から始まり、ミシンやプレス機の使い方など、1年間で、実際にいろいろな作品を作るんですよ」と。

それぞれの生徒さんは、思い思いの作品を手掛けているので、やっている作業もいろいろです。
ミシンを使っている人。プロ仕様のミシン使いを学びます。

教室の棚には、ミシンがズラリ。

生徒ひとりひとりが、十分使えるよう設備も万全。
ミモロもミシンに興味津々。

「ちょっとやってみる?」とドレスを縫っていた人が、ミモロに声を。

「そう、そこを抑えて…上手、上手…」。ミモロも真剣に練習を。
そばでは、中国からの留学生が、黙々と作業中。

1年生といっても、もうすぐ2年生。1年間で修得した技術は、さすがです。
ミモロも次々、いろいろな作業を体験。
「あ、アイロンかけだー」。洋服を作るには、きちんとアイロンがかけられることも大切。


ミモロ、そこにいたら、ぺっしゃんこになっちゃうわよ。気を付けて!

ドレスを作ろうとしている人のところで、布のカッティングを体験。

鋭い歯が付いたローラーを廻して、布を型紙に沿って切ってゆきます。
「そう、ゆっくり…ゆっくり…」返事もできないほど、真剣なミモロです。
それぞれが、自分のペースで作業を。テキストを確認して、服の構造を頭にいれたり、微妙な調整をしながら、針と糸で、ドレスのギャザーを寄せたり


ものづくりの楽しさと大変さも、学んでゆきます。

ここには、全国から生徒が。また留学生も多数。

イタリア出身のジュリアさんもそのひとり。「日本が大好きなので、ここでものづくりを学びたい」と。
「土地柄、あるゆるものの本物や一流の技に触れる機会が多いのが、京都の強み。クリエーターにとっては、本物に触れ、自分の五感を刺激するのは、とても大切ですね。学校の中だけでなく、京都中が、まさに学びの場。実際にいろいろな分野の職人さんたちに会うことだって、京都だからこそできるんです。京都での多くの経験を通じ、若い人たちには、プロとして、未来の日本のものづくりを担ってほしい。私たちは、全力でそんな若者たちを育ててゆきたいと思っています」と、教学部長の仲野達夫先生。
ものづくりだけでなく、「京都芸術デザイン専門学校」では、実際にプロが活躍する現場に研修に行ったり、すでに第一線で腕を振るう先輩たちの話を聞きに、企業訪問も行っています。
未来のものづくりの現場で、必要とされる人材育成。長い歴史の中、さまざまに培われた技術やものづくりの姿勢、京都という土地が、これからの日本のものづくりに、果たす役割の大きさを感じます。

「すごーく楽しかったー。もっといろいろなものを作っちゃおう!」と創作意欲を刺激されたミモロでした。
「先生をはじめ、生徒のみなさん、今日はどうもありがとうございました」byミモロ。
*「京都芸術デザイン専門学校」に関する詳しい情報、また入学に関するお問い合わせは、ホームページからご覧ください。

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