「京都芸術デザイン専門学校」のファッションデザインコースとマイスターレッツコースの学生さんたちにより、スタートしたミモロの冬のファッション制作。
ミモロの体の採寸も終わり、いよいよ完成の日が・・・。
「どんなお洋服ができるのかなーワクワク」と、待ち遠しいミモロです。
「ミモロちゃん、やっとできたから、学校に来てね」と、ファッションデザインコースの安慶さんから連絡が。もちろん喜び勇んで、出かけます。
学校で待っていてくれた安慶さん。「じゃ、さっそく着てみてね」と。

「わーギャザーのスカートとカーディガンだぁー」と、大喜びのミモロは、すぐに着てみることに。
カーディガンは安慶さん、スカートは、ファッションデザインコースの西村小春さんの作。
「じゃーん」

真っ赤なジャージ素材のカーディガンは、白いボタンが素敵なアクセントに。
ちゃんと衿や袖、裾部分も折り返してあり、本格的。
スカートは、たっぷりギャザーがあって、歩きやすいし、ゴージャスな雰囲気。
ゴムの部分は、別の色使いがされて、また前には、ボタンがポイントになっています。
「どう?あれ?ミモロちゃんって意外に細い…うーちょっと大きいかも…」確かに、ちょっとブカブカ。
ミモロの代わりに渡したモデルのぬいぐるみが、ミモロより大きかったため、首回りなどが落ち着きません。
「私、痩せちゃったのかなー、この頃忙しかったしねぇ…フー」と、
細いと初めて言われて、どことなくうれしそう。
「サイズ直ししましょうね」と。さっそく安慶さんは、赤いカーディガンのサイズ直しを。

うしろの部分をつまんで、ウエスト部分をしぼった感じになりました。
バックスタイルもスッキリ。いっそう洒落た雰囲気に。

次にブーツを履いてみることに…。
皮革デザインの学ぶマイスターレッツコースの大塚広次朗さんが、作ってくれたブーツです。
「よいしょ」まず片足を履かせてもらいます。

トントントン、足を奥へと。

「キャーステキ!スゴーイ」。2色の柔らかなヤギ革を使い、丁寧に縫い上げた小さなブーツです。
履いたり、脱いだりがしやすいよう、また歩いて脱げないように、細い紐がついた編み上げスタイル。

洋服の色が、赤と渋い緑やグレーということで、一度別の色で作ってくださったのに、もう一度、色が合うように作り直してくれたもの。
またミモロの足の形にフィットするよう、甲の部分にプックリとゆとりをもたせています。
さすが、技あり。
「すごーく歩きやすいよー」と、ミモロは、嬉しくてテーブルの上を歩き回ります。

こんな素敵なブーツをもってる子って、絶対他にいないわよ。
さて、もうひとつ安慶さんが作ってくれたのは、なんと今年流行のマントスタイルのコートです。

さずが流行に敏感なファッションデザインコースの学生さん。
ミモロの雰囲気にピッタリ!襟元には、おしゃれなリボンをあしらって、小さなボタンも洒落ています。
後姿は、こんな感じ。

なんてステキなお洋服でしょう!
マントの裏にもちゃんと裏生地がはってあり、小さいのに丁寧なつくり。
今年の流行を見事に、ミモロのコートに。
ファッションモデルのように、ポーズをとるミモロです。
毛糸で編んだ帽子も、マイスターレッツコースの中野めぐみさんが編んでくれました。
「ちょっとかぶってみてー」

「あ、これは、ちょっと合わないなぁ」と中野さん。
モデルのぬいぐるみの耳の位置とミモロの耳の位置が違っていて、かぶることができません。
「ワーン残念・・・せっかく素敵なお帽子なのに…」とミモロ。
でも、モデルの子には、ぴったり。そこでミモロは、「私の代わりにモデルをしてくれてありがとう…。この子にプレゼントしてもいい?」と。「どうぞ、ミモロちゃんには、また作ってあげるわね」とやさしい笑顔で

では、全部着てみると、こんな感じに…

マントの袖と裾からチラリとのぞく赤のカーディガンが、なかなかいい感じ。より華やかな印象に。
なんてしわせなミモロ。こんな素敵なお洋服を作っていただいて…。




安慶さん、西村さん、大塚さん、中野さん…「京都芸術デザイン専門学校」のみなさん!本当にどうもありがとうございました。
「あ、仲野先生だー!こんなに素敵にお洋服つくってもらいました!」と、通りかかった教学部長の仲野先生に、嬉しそうに見せるミモロ。

「ホントだ、いい洋服とブーツができましたね。すごく似合いますよ」と、仲野先生も目を細めます。
お洋服ができてから、ミモロは、お出かけによく着て行きます。
会う人に「いいお洋服着てるのねぇ」と言われるたびに
「あのねーこれ『京都デザイン専門学校』の学生さんたちが、ミモロのために作ってくれたのースゴイでしょ!」と自慢します。

おうちでは、ちゃんとハンガーにかけ、ブーツも磨くミモロ。
「だって、みんながミモロのために作ってくれたんだもの。ずっと大切に着るんだー。これ、ミモロの宝物」
本当にうれしそうなミモロです。
*ちょっとひとこと…
「京都芸術デザイン専門学校」の学生さんと知り合いになり、みんなが、本当に一生懸命、自分の夢に向かっている姿が、とても爽やかで、感心します。全国から京都にやってくる学生さんは、自分の作品の制作や会社での実習、そしてアルバイトなどに忙しい毎日を過ごしているよう。
専門学校は、すでに自分の夢がとても明確な学生さんなんだと、彼らに会って、改めて思います。一度、社会に出てから、再び、ここで学ぶ人も多いそうです。
「ここに通う学生は、皆、ものづくりが好きな子ばかりですよ」とおっしゃる仲野先生。彼らの可能性を、いかに伸ばし、社会で生きて行けるようにするか、常に思い巡らしていらっしゃいます。
ものをつくる喜びって、とても素敵なこと。でも、それで食べてゆくのは、大変。
最近、ここの卒業生が、自分のブランドを立ち上げ、注目されています。ものをつくり、販売する方法も、今、大きく変わっています。まさに世界を相手に、ものづくりができる時代。
日本は、昔からものづくりの国。いかに時代を経ようと、DNAには、きっとすばらしい力が眠っているはず。
今後、いかなる時代が来ようとも、そのDNAは、日本を救うカギになるだろうと思わずにはいられません。
*ものづくりに興味がある人は、『京都芸術デザイン専門学校』のホームページを。

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