ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

800mのアーケードが続く「三條会商店街」にある、京都で評判の靴修理専門店「凛靴(りんか)」へ。

2012-02-25 | ものづくり
「京都って、アーケードの商店街が多い気がするー」と、ふとミモロは思いました。

修学旅行生が必ず訪れる御池通から四条通に通じる寺町専門店会商店街、寺町京極商店街や平行して走る新京極商店街、そして三条名店街。観光客に人気の京都錦市場商店街。伏見の伏見大手筋商店街。下賀茂神社近くの出町商店街。東山の古川町商店街など、個人商店が軒を連ねる商店街って、いいもんです。

食品店、お花屋さん、自転車屋さん、お菓子屋さん、おもちゃ屋さんなどなど、さまざまな種類のお店が連なる商店街は、いろいろな匂いや音、声が混ざり合って、人の温もりと生活感にあふれています。

さて、ミモロが訪れたのは、二条城の近く、堀川通りから千本通りへと東西に長くつづく、「三條会商店街」です。その長さ、約800m、180軒のさまざまな店舗が軒を連ねています。

「わー長ーい!通りの最後が見えないよー」とミモロは、その長さにビックリ。

豆腐店、蕎麦屋、模型屋、肉店など、地元の生活に密着したお店がずらり。商店街の中ほどには、お稲荷さんが祀られているのが京都らしいところ(三条通に関しては、またいつか詳しくお話しします)

商店街は、すべてアーケードになっているので、雨の日も傘をささずにお買い物が楽しめます。しかも午後14:00~21:00は、車両通行禁止。自転車だけが、勢いよく走り抜けていました。「ここの商店街って自転車屋さんが多いね」とミモロ。

この商店街だけでなく、京都の町を歩くと、自転車屋さんの多さに驚きます。学生が多い京都では、自転車が人々の足。東京に比べ、町中に坂が少ない京都では、町を移動するには、かなり便利。「それに、鴨川沿いなどサイクリングが気持ちい場所がいっぱいあるもの…自転車ほしいなぁー」とミモロ。(節分の時のくじ引きで賞品の自転車を狙ったミモロ・・・でもハズレ!)

さて、話を戻して…夕方に訪れたため、すでにお買い物のピークはすぎて、人通りもまばら。でも日中は、多くの買い物客が訪れるそう。

通りには、マラソン選手の野口みずきさんを応援するのぼり旗が、飾られています。
実は、この商店街の長いアーケードで、雨の日の早朝などに、野口みずきさんが練習をしているそう…。
それで、こんな応援の旗が。「直線で長いアーケードで、車の通りもないから、走るのにピッタリ。ミモロも走りたくなっちゃうもの…」と、その場で足踏みするミモロです。

さてさて、ミモロが、この「三條会商店街」を訪れたのは、一軒の評判のお店に行くため。
それは、靴修理専門店の「凛靴」です。

古い町家を改装したお店で、開店して今年で5周年を迎えます。
店内の奥が、修理の工房です。
お客さんが訪れるカウンター周辺にも、修理用の道具や素材が並んでいます。
「なんかピノキオのゼペットじいさんのお店みたい…」とミモロ。でも確かゼペットさんは時計屋さんなのでは?「あ、そうだっけ…古い感じがするお店だから、ピノキオを思い出したの…」と。


確かに、とても雰囲気のあるお店。ひとつひとつの靴を大切に扱ってもらえそうです。

ここお店のオーナーで靴修理職人の森裕佑さん。
もともとものづくりが大好きで、革の小物などを作っていたそう。そして10年ほど前、靴の職人さんを目指し、修業を積まれたそう。「ヨーロッパの老舗靴メーカーなどのいろいろな素晴らしい靴に出会い、その技術の見事さに心惹かれました。自分で靴をつくることより、むしろその靴を長く履き続けられるよう、きちんとした修理をしたいと思うように…。靴の履き方は人それぞれ違います。その人にあった修理の仕方があるんですよ」と森さん。靴づくりで身に付けた確かな技術が修理にも。

足に馴染み、長く履いていたいと思う靴の修理を、機械で簡単に修理されることに懸念を抱く人も多いんです。

上質の革としっかりとした造りの靴は、底革を張り替えたり、踵を修理したり、ほつれた縫い目を補修したり、手入れをすれば、10年以上は十分履くことができます。
森さんの技術の高さは、評判で、京都だけでなく、関西の広いエリアから、靴を持ち込み、修理をお願いする人が年々増えているそう。


次々に新しいものを買い、消費する時代から、自分の気に入ったものを長く大切に使う時代へと、人々の意識にも変化が。

「凛靴」の店内には、靴を手入れするシューズクリームやクリーナーなどの品々も。


「カワイイ小さなブラシがある」
靴の縫い目の土やほこりを落とす小さなブラシです。

靴の形を保つシューズキーパーも種類豊富。

キレイに底の革を張り替えた靴は、これからもずっと履いてゆけるものに、生まれ変わります。


靴の底や踵のへり方などを見て、長く履くための修理の仕方など、丁寧にアドバイスしてもらえます。

新しいものへと蘇らせる技術・・・それもりっぱなものづくりの技術だと思います。

大切な物を安心して任せられる人との出会いは、これからますます必要とされるものでは?

「ミモロのお靴も壊れたら、ここで直してもらおう…」

*靴修理専門店「凛靴」京都市中京区三条通大宮西入ル上瓦町62 電話075-821-2605 営業時間:10:00~20:00 木曜・第2水曜休み 修理の料金など詳しい情報はホームページで


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