熊野三山をめぐる旅をしているミモロ。旅の疲れを癒す宿ならと…湯の峰温泉にある「旅館あづまや」を訪れました。

「わ~古い感じのお宿だ~」。創業は、江戸後期と言われ、多くの旅人の疲れを癒した宿なのです。


宿の前には、昔からここを利用する修験者たちが…「あ、京都の聖護院門跡さんたちも、この宿利用してるんだ~」とミモロ。
東大路通と丸太町通が交差する場所にある「熊野神社」。そのそばにあるのが、「聖護院門跡」です。
「山伏さんたちがいるんだよね~。節分には、鬼さんもいるけど…」と、ミモロも何度もお詣りしている門跡寺院です。
「きっと昔は、歩いて来たんだね~」と、もちろん今は、徒歩で京都からここに来ることはありません。
「あの~お風呂見せてください~」とミモロ。

「はい、どうぞ…」とご主人の玉置さん。

そもそもこの宿は、江戸時代、神官だった創業者が開いた宿。おじい様は、お医者様で、温泉を治療にも役立てていたそう。
趣ある木造の建物は、和歌山の銘木を随所に使い、宮大工の技もさえる熊野の宿にふさわしい情緒を備えています。
宿の奥まった場所にある宿の湯は、古い趣が漂う木造のお風呂場です。

宿のもつ3本の自家源泉から湧き出したばかりの湯が満たす湯船です。

ここの源泉温度は、なんと92°。「だからゆで卵ができるんだよね~。でもとっても入れないね~。ゆでネコになっちゃう…キャーコワイ~」と、勝手に恐ろしい想像を…。
そのため、大きな湯船の温泉は、水をたして、入浴に適した温度に調整しています。加える水もミネラルたっぷりの地元の水。
「でも、温泉成分少なくなっちゃう~」と心配するミモロ。そんな人(ネコ)のために、加水なしで適温までさました「さまし湯」という源泉100%の湯船もあります。

「すごく強力そう…」訪れる人たちに好評の湯船です。
さて、もうひとつ、ここでぜひ入りたいのは、日本に数件しかないという「温泉むしぶろ」。
木の扉をあけると、モクモクと湯気が…

ほかに、日本庭園が眺められる露天風呂もあります。
この温泉は、午後1時から3時まで日帰り入浴が楽しめます。ひとり720円。
「日本最古の湯なんだって~。きっと京都から来た都人たちも楽しんだかも…」とミモロ。
入浴後、ミモロは、お部屋を見せていただくことに…

さて、お部屋でいただくお料理は、熊野の旬の食材を存分に味わえるもの。なかでも人気は、温泉をつかった「温泉しゃぶしゃぶ」。高級和牛「美熊野牛」を、沸かした温泉の中でしゃぶしゃぶします。

「美熊野牛」は、三重県熊野市の自然の中で育てられた和牛で、ミネラルたっぷりの天然湧水で育った牛。飼料も天然の麦やトウモロコシなどの特製ブレンドなのだそう。その牛肉の美味しさをいっそう引き出すのが、ここの温泉です。
「うちの源泉の湯は、飲泉としても使われるほどの良質の湯。野菜もお肉もいっそうまろやかなお味になるです」と玉置さん。
ほかの料理にも、温泉が使われているのだそう。
「宿泊のお客様には、朝、温泉粥をお楽しみいただいています。旅で疲れた胃腸にやさしいと好評なんですよ~」と。

*「旅館 あづまや」の詳しい情報やご予約などはホームページで

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