ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロの振袖プロジェクト。金箔の装飾工芸「二鶴工芸」の上仲昭浩さんとの打ち合わせ

2019-05-01 | ものづくり

昨年秋からスタートした「ミモロの振袖プロジェクト」。京都の伝統工芸の友禅の技で、ミモロの振袖を作るという、なんとも大胆なプロジェクトです。

図案と染めは、友禅作家の黒田庄七郎先生にお願いし、いよいよ装飾を施す段階に進みました。

この日、黒田先生とご一緒に伺ったのは、金箔の工芸職人さんである上仲昭浩さんの工房「二鶴工芸」です。
京都府の認定工芸士で、「京もの認定工芸士 響 会員」でもあり、さまざまな伝統工芸のコンクールで受賞なさっている職人さん。また、呉服の分野だけでなく、さまざまな工芸作家さんとのコラボで、金箔の新たな世界を切り開いていらっしゃいます。
工房では、師匠であるお父様と待っていてくださいました。
 

黒田先生と一緒に染め上がったミモロの着物を見て、どのように金箔を施すかを検討してゆきます。
「これは、なかなか素敵なデザインですね~。う~どの部分にどんな金箔施しましょうかね~」と、着物を見る目は、先ほどの穏やかなまなざしから、職人の厳しい視線に変わっています。

「これは、細かい~」と上仲さん。ミモロサイズの着物の文様は、かなり小さいもの。そこにシャープに金箔を施すのは、なかなか大変。

「ミモロちゃんは、どんな雰囲気の着物にしたいんですか?」と上仲さん。
「あのね~豪華で、ピカピカにしたいです。振袖は、『宝尽くし』だから、小判はピカピカにしたい!それから、着物全体がキラキラするようにしたいです」と、思いを伝えます。

京友禅などに、華やかな趣をつくる金箔。その技法は、押箔、摺箔、金彩砂子、泥金箔、金線描のほか、いろいろなものがあります。職人さんは、図案を最も美しく見せる技法を選び、それを施してゆくのです。

「小判をピカピカにしたいんですね~う~」と上仲さん。
小さな小判をそれらしく見せるには、細かい金の線で、小判の表面を表現することに・・・
そこに使われるのは、型紙で、そこに膠などの接着剤を置き、その上に、金箔の粉を振りかけたりする技法です。
 
「かなり細い線じゃないと、ダメですね~」
なにせ1センチほどの小判です。

また、金属粉に透明の溶剤や樹脂を混合したペースト状のものを、先が細い筒状のものに入れて、細いラインを描く技法も使われるそう。


「着物全体もピカピカにしてほしいんですけど~」とミモロ。
これも小さな穴がいっぱい開いた型紙を使うよう。


「まぁ、ちょっといろいろ考えさせてください」と上仲さん。「よろしくお願いします」とミモロは深々と頭を下げます。

「ミモロちゃん、せっかく来たんだから、金箔やってみますか?」と上仲さん。「え~やりたいです」と目を輝かすミモロ。
さっそくサンプルの生地で体験します。
まずは、金線描き
「キャ~たくさん出ちゃったらどうしよう~」とビクビクしながら・・・

それから、糊が置かれた上に金箔を置く作業も体験。

「そう、しっかり持ってね~。ゆっくり~」「なんか鼻息で金箔よれちゃいそう~」とこちらもビクビク・・・。

ミモロの真剣な顔つきに、周囲から笑みがこぼれます。

この日は、ミモロの着物をお預けして、後日、完成したらご連絡くださるとのこと…
「楽しみ~」とワクワクするミモロ。
みなさま、お世話になります~。このミモロの振袖プロジェクトは、本当にすごい方々が次々に登場します。お楽しみに~


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