ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

初夏の陽射しがまぶしい令和初の「葵祭」。京の町を進む雅な行列。

2019-05-17 | 祭事・神事・風習

「さぁ、そろそろ下鴨神社行こうかな~」と、お昼ご飯を食べ終わったミモロは、リュックとスニーカー、そして麦わら帽子も用意して自転車に乗りました。この日は、「令和元年」初の「葵祭」です。京都御所から下鴨神社、そして上賀茂神社へと平安時代の装束の行列が進む、京都最古の祭りで、正式には「賀茂祭」といいます。葵祭というのは、行列の人たちが、必ず葵の葉を身に着けることから呼ばれているのです。
これが双葉葵

そもそもこの祭りは、天皇の勅使が、京都の下鴨神社および上賀茂神社に奉幣するもの。つまりそれぞれの神さまにご挨拶に伺うのです。15日に先立って、下鴨神社では、1御蔭祭が、上賀茂神社では 御阿礼神事(みあれしんじ)が行われ、それぞれ神さまを本社にお迎えします。
「え~じゃ、いつもは神さま本社にいらっしゃらないの?」とミモロ。もちろんいらっしゃいますが、新たにお生まれになった神さまをお迎えすることで、いっそうのパワーを頂戴し、安寧と五穀豊穣をお願いするのです。

すでにミモロは、何度も「葵祭」をリポートしていますので、詳しくは、「ミモロ 葵祭」で検索してください。詳しい歴史や行列などを書いています。

午前中に「京都御所」を出発した行列は、お昼前に下鴨神社に到着。神事の後に休憩へ。そして午後14時20分に出発します。
「うわ~人がいっぱい~」
今年は天気にも恵まれたためか、平日にも関わらず大勢の見物人。特に外国人観光客の姿が目立ちます。

「ここじゃ見物できない~」とミモロは自転車で下鴨本通へ。もちろんここも道の両側に人垣ができています。
なんとか隙間を見つけたミモロは、ここで行列を迎えることに。
「あ、黒毛和牛さんだ~」
「なんか痩せたんじゃない?暑いし大変。がんばって~」とひそかに声援を送ります。

行列で大変なのは、長距離を草鞋などで歩くこと。京都三大祭りの「葵祭」「祇園祭」「時代祭」の中で、最も行列の走行距離が長いのが「葵祭」です。下鴨神社での休憩はありますが、祭り当日は朝早くから装束の用意、そして上賀茂神社での神事は、16時を過ぎます。巡行そのものにかかる所要時間の長さも、相当なもの。

いつもはスニーカーで歩くアスファルトの道を草鞋で歩くのは、かなり披露が足にくるそう。
牛や馬も、堅く滑りやすいアスファルトの道の歩行は、草や土の上とは違い大変なんです。(実際に馬や牛に聞いてみなくては、その実情は不明ですが…)
上賀茂神社に行列が到着すると、そこから始まる神事には、馬や牛は関係ないので、そうそうに車に乗せられ、それぞれのお家に戻ります。

「あ、斎王代さんだ~キレイ~」と見惚れるのは、行列のヒロインの斎王代です。
平安時代には、内親王さまが「斎王」を務められていましたが、昭和31年から市民から選ばれることになり、それが現在にもつづく「斎王代」(斎王の代わり)です。

今年の斎王代は、左京区在住の23歳のお嬢様。「京都では、女性は斎王代、男性は祇園祭の長刀鉾の御稚児さんになるのが名誉なことなんだよね~」とミモロ。「あの輿に乗ってみたいなぁ~」と憧れのまなざし。いくら京都に住んでる未婚の女性でもネコはダメだから…。

下鴨本通では、通りの向こう側を行列が進んだので、ミモロは、「もっと近くで見物したい~」と言い出しました。
そこで今度は、加茂川沿いで見物することに。

植物園のそばの土手・・・北大路通にかかる橋を行列が通過しています。「わ~小さくしか見えない~」
 

そこでミモロは川に置かれた飛び石を渡り、川の対岸へ向かいます。
ピョンピョン
軽快な足取りで飛び石をジャンプ。途中、川の景色に思わず立ち止まることも…「ホントにキレイ~」
この景色は、ミモロが大好きなもの。「京都に住んでるって感じがする~」。町の中からも眺められる自然の姿は、何にも勝る美しさ。

川沿いに並木が続く道にも大勢の人。でもまた隙間を見つけて最前列に・・・

「あ、お馬さん・・・もう少しだから頑張ってね~」と声援。「人間は、これが大切なお祭りだって、わかってるから頑張れるけど、馬や牛は、お祭りなんてわかんないもの・・・」とミモロ。確かに人が多いところを連れられている感じしかないかも…。
「きっと後でニンジンたくさんもらえるね~」

行列がミモロの前を通ります。
 
ここは、背景が木々になるので、行列がいっそう美しく見える場所。
 
「でも、今年人出多いね~」とミモロ。そう、本当に行列の進む沿道に人が絶えることがありません。
以前は、ここは結構穴場で、対岸からも行列の姿が見えたのに、今年は、人垣で全く見えませんでした。

「先回りして上賀茂神社で待とう~」とミモロは、再び川を渡り、自転車でゴールの上賀茂神社へ。
「わ~もう人出いっぱい、なんにも見えない~」

以前は、行列の様子がよく見えた鳥居のそばも、とても近づくことができません。
「もういい~」と、ここでの見物を諦めたミモロは、「そうだ、帰りに太田神社のカキツバタ見て行こう~」
 
すでに盛りが過ぎたカキツバタですが、緑の葉を爽やかな風が渡ります。
「まだ咲いてた~」

ここにも双葉葵の鉢が…
実は、今年は、双葉葵が京都ではあまりりっぱに育たないかったよう。ミモロの家の双葉葵も昨年に比べ、茎が細く弱弱しい感じに。
 
「いつももっと葉っぱ大きいのに~。冬の間にあんまり根が伸びなかったみたい~」と、冬中観察していたミモロです。

「あ~今が一番爽やかな季節だね~」と新緑に包まれた京都・・・本当にいい季節です。


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