ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

創業1716年の干菓子で知られる「御菓子司 若狭屋久茂」。上品な甘さの美味しい干菓子

2019-05-11 | グルメ

四条大宮駅の駅から、徒歩3分ほど、四条通を少し東に進んだ北側に古い趣の商家があります。

  
ここは「御菓子司 若狭屋久茂」という創業は享保元年1716年という老舗。
昔ながらの風情が漂う店には、可愛らしい干菓子が置かれていました。
「こんにちは~」
ミモロは、ある日、思い切って店内へ。

店の中も、時間が止まったような、どこか懐かしい雰囲気。

木製の什器、ガラスケースにも時代が漂いっています。

「いらっしゃいませ~ミモロちゃんですね~」と現在お店を切り盛りする八代目の金澤倫子さん。
最近まで先代であるお父様がずっとこの店の味を守っていらっしゃり、お店を手伝うお母様と共に菓子づくりをなさっていたのです。


そもそも江戸時代、福井の方から京都に出てきた本家からのれん分けで二条城のそばに店を構え、その後、この場所に移られたそう。
上菓子などを作っていた店ですが、お父様の代から干菓子づくりが盛んになってゆきます。

「私が子供のころは、四条通には市電が通っていて、この辺りも普通の商店街だったんですよ」と倫子さん。
今は、京都市街地のメイン通として、マンションやホテルが次々に作られ、当時の面影はありません。

ブログで知ってミモロに会うのを楽しみにしていてくださったという皆さま。ミモロもうれしくてたまらない様子。

「この子は、長い間、外国にいたんです。昨年から店をやるといいだして・・・どうなることか~」と心配ながらも、どこかうれしそうなお父様。

実は、倫子さんは、先日ミモロのブログでご紹介した「法然院」のインドの古典舞踊の踊り手でもあるのです。
以前からお父様の元やお教室などで、菓子作りを学んでいた倫子さんは、十数年まえに、魅了されていたインドの古典舞踊を本格的に習得するため、インドに渡ります。そこでプロの踊り手として成長した後に帰国。

そしてお父様とお母様が体調を崩され、店を閉じようか・・・という状況になったとき、倫子さんが本格的に店を手伝うことになり、今まで、「開いてるのかなぁ~」とミモロが思っていたお店に再び活気が戻りました。

菓子職人として10年以上のキャリアがある倫子さん、今もお父様の厳しい目が光るなか、その味を守り続けているための修業が続きます。さまざまな優秀賞を受賞されているお父様。そのすぐれた技を、今、倫子さんが学んでいらっしゃると共に、倫子さんならでは感性で新しいお菓子も生まれています。

「キレイな干菓子~」と店に並ぶ品々を前に・・・
 
四国、阿波特選の特選和三盆糖と若狭の本葛を元にした打物の干菓子です。

倫子さんは、若い人たちにも楽しんでもらおうと、パッケージなどにもさまざまな工夫を…
 

「ひとつどうぞ~」と試食させてもらったミモロ。「わ~上品な甘さ~美味しい~」と目を細めます。

お茶のお席に欠かせない干菓子。京の四季を巧みに表現した風情あるお菓子で、日持ちすることから、京みやげとしても人気。

「あ、懐中しるこもあるんだ~」と、ミモロが大好きなおしるこ。


倫子さんのセンスが光るシンプルでかわいいパッケージ。「なんか玉手箱みたい~」とミモロサイズの小箱です。


店のあちこちには、昭和が薫る品々が・・・
「これなぁ~に?」
古いレジスターは、その当時の最新機器だったもの。また水飲みの鳥は、昭和生まれなら、どこかで見たことがあるおもちゃです。

老舗としての歴史・・・そしてそこに今、新しい風が吹き、確かな伝統の技は現代人にも愛されるものに。

「また来ま~す」とすっかりお店で寛いだミモロ。「お家で食べるんだ~」と干菓子を楽しみに持って帰りました。

*「御菓子司 若狭屋久茂」京都市下京区四条通大宮東入る唐津屋町513  075‐841‐4563 営業時間10;00~18;00 不定休

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