ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都の作庭家 第七代小川治兵衛が手掛けた 大阪の「住友家本邸庭園跡」

2020-01-15 | 奈良、近畿

大阪の「天王寺動物園」を見学したミモロは、あべのハルカス方向に歩き始めました。
この一帯は、「天王寺公園」といわれ、動物園のほか、「大阪市立美術館」や歴史的な見どころがあるのです。

「あれ~あの門なんだろ?」と歴史好きのミモロは興味を抱きます。
 
それは、「旧黒田藩蔵屋敷長屋門」です。江戸時代、諸藩の物産が大阪に集められ、中之島周辺の川沿いには、各藩の蔵屋敷が立ち並んでいたそう。この門もかつては、中之島にあったもので、昭和8年に、三井ビル建設のため、大阪市に寄贈され、現在の天王寺公園内に移築されました。江戸時代の蔵屋敷の貴重な遺構で、大阪府の有形文化財です。

その門を通り、さらに進むと、また門が現れました。

ここは、「慶沢園」という日本庭園の入り口。拝観料150円を受け付けに収め中へ。


庭園の向こうに見える洋館は「大阪市立美術館」です。

さて、この「慶沢園」は、住友家本邸庭園跡。大阪市指定文化財で名勝指定を受けています。
ここは、はじめ大阪の豪商 住友家の別荘で、第15代吉左衛門が大正4年から本邸として住まわれていた場所。その庭園は、京都の作庭家 第7代小川治兵衛が手掛けました。
「あ、円山公園や平安神宮の神苑作った人だ~」と、急に親しみを覚えるミモロ。

その後、大正15年に、本邸のあった敷地は、庭と共に、すべて大阪市に寄贈されたのです。
「さすが住友さん、太っ腹~!」とミモロ。
現在の「大阪市立美術館」の本館こそが、住友家の本邸があった場所だとか。
「すごく大きなお家だね~お掃除大変だよね」と、庶民のミモロ。

庭園に話を戻しましょう。

小川治兵衛が手掛けた庭は、大名庭園風の林泉回遊式庭園で、大きな池を中心に、そこに島や州浜、滝などがあり、園内をめぐりながら、次々に現れる景色を楽しむスタイルです。
パンフレットを読んでいたミモロ「回遊式庭園って、英語でCircular landscape gardenっていうんだって、なんか目が回りそうな感じがするお庭…」と。ちなみに州浜は a sandy beach.「海水浴する感じだね~なんか変…」とミモロ。確かに・・・日本の海岸では、昔、海水浴はしないので、日本人がもつ州浜の情緒あるイメージは、きっと外国人が理解するのは難しいかもしれません。

「ここあずまやだって~」と中に入るミモロ。
 
庭がよく見えるようにガラスが多様され、そのガラスは古いものらしく、外が歪んで見えます。
「あ、これ素敵なベンチ~」とミモロがいうのは、木目が美しい腰かけで、脚を支える部分には、千切りが打たれた、凝った作り。

外には、情緒ある水場も…


池に配された飛び石をはじめ、至る所に置かれた石の大きさに、さすが住友本家と思うばかり。
 
「この切石橋、すごく大きい~」

広いお庭をめぐると、州浜に至りました。そばには、船形石が配置されています。
  

かつて住友家の皆さんが目にした景色と違うのは、庭の向こうに「あべのハルカス」が聳えていること。

歴史と現代が、融合してるのが、大阪の魅力です。

「豪商 住友家の本邸跡って、もしかして金運や成功運のパワースポットかもね~」と思うミモロ。
ぜひ、「あべのハルカス」に行ったら、お立ち寄りください。


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