2012年から、春と秋に特別公開される鞍馬の「白龍園」。ミモロは、今年は、11月22日という連休の中日にお邪魔しました。
その観覧チケットは、当日券のみで、叡山電車の「出町柳駅」で、朝9時から発売されます。1日限定100名という観覧チケットは、「白龍園」の評判の高まりと共に、入手がむずかしくなっているのです。
ミモロと東京から来たお友達が、お庭の中を巡っていると、大きなカメラを提げた方々に出会いました。
お話しを伺うと、このお二人は、その観覧チケットをゲットした1番め(向かって右)の京都在住の方と、2番目の東京からいらした方です。
1番めのチケットゲットの方は、「前日8時ごろ、出町柳駅に到着したら、すでに完売してて入れなかったんです。京都在住ということで、今日リベンジ…朝の4時30分には、出町柳駅にいました」と。「僕は、5時ごろ到着して、てっきり1番だろうと思ったら、もうすでに先客がいらした…(笑)」と。6時過ぎには、駅には、50人ほどの人が並んでいたそう。
「え~そんなに早くいかないとゲットできないの~」と、社長さんのご招待で特別に入れてもらったミモロは、ビックリ。
「本当に、多くの方が来てくださってありがたいです。苔の保護のためにも、大勢の方に1度にご入場いただけないので、みなさまにご苦労をおかけしています。どうぞゆっくり楽しんでいらしてくださいね~。今年は、紅葉がイマイチで、来てくださったみなさんに、本当に美しい景色をご覧いただけないので残念ですが…」と「白龍園」を所有する「青野株式会社」の青野社長。
「いいえ、ゆっくり静かに過ごせるのが、なによりうれしいですね~。ほかの紅葉の名所は、こんなにゆったりとした時間を過ごすことができませんから、それだけでも、感激です」とお二人。
「そう、ホント静かなんだよね~ここ…」
確かに、昨年と比べると、色づきが弱いようですが・・
「去年は、クマのハンス君と来たんだった…」と、懐かしく思うミモロです。
(ハンス君とミモロの姿は、「ミモロ 白龍園」で昨年の記事を検索してください…面白いですよ)
ミモロなにしてるの?庭の水盤でなにやらしているミモロ…
「キレイなもみじ~」水に浮かぶ紅葉を見つめています。「晴れて、もっと紅葉が鮮やかだと、水面に映るんだよ~」と。いつそんな技を仕入れたの…?
紅葉は、今イチと言われる今年の「白龍園」ですが、苔の美しさは、変わりません。
「わ~フワフワの苔~」と触ってみるミモロ。苔の部分には、入ることはできませんが、体重の軽いミモロは特別に…
「あ!キノコ生えてる~」と苔の間に姿を見せた小さなキノコ…
「食べられるかな?」
まず、それを聞きますか…。だめ~食べられません…
苔が緑の絨毯をつくる庭園の中に、聳える石碑。
「なんだろ?」
「これは、東郷元帥の書を刻んだものです。ミモロちゃん知らなかったの?」と青野社長。「うん、いつも桜や紅葉に目を奪われてたから、気づかなかった…」と何度も訪れているミモロ。
「これ、大砲の弾の形してるんですよ~」と。「あ、そういわれれば…なんて書いてあるんですか?」とミモロ。「百発百中」です。日露戦争で、バルチック艦隊に臨む覚悟などを端的に表した言葉です。鞍馬は、日本海軍の基地のひとつ舞鶴へ向かう道が走ります。東郷元帥とも所縁の深い鞍馬に残された書なのだとか。
「鞍馬って名前の巡洋戦艦ものあるんだって…」と、ミモロ。どこで仕入れた情報か…。ちなみに「大日本帝国海軍」には、「比叡」という名の戦艦もあって、船内には、日吉大社の神様がお祀りされていたのだそう。
「日吉大社」と言えば、神使いの申で知られるところ。来年の干支の申は、ここ「白龍園」でも見つけました。
鳥居のそばに立つ大きな石燈籠。周囲には、干支の浮彫が…
「これ申だよ^」
園内には、今、さりげなく小さな花が咲いています。
「あれ?なんか音がする…」とミモロが耳を澄ませます。
「白龍園」は叡山電車が走るすぐそばにあります。「電車来たんだ~」
ミモロは、電車に一番近い東屋で、「ミモロここだよ~」と、一生懸命、手をふります。でも、あまりに小さなミモロには、車内の乗客は気付かず、だれも手を振ってくれませんでした。
ちょっとがっかりして様子のミモロ…。
「あれ、ここ露天風呂?」その東屋のそばに、木の囲いが施された場所が…。そこには、石積みの露天風呂がありました。
「温泉?」とミモロ。「いいえ、ここは温泉掘っていませんから、ボイラーで沸かしたお湯を前は入れたことも…」と青野社長。「え~ここに露天風呂あったら、すごく素敵なのに…もうお湯入れないんですか?」と温泉好きのミモロ。
「以前、お湯を入れたとき、そばの道を走る2階建ての観光バスから丸見えになって、やめました。でも、息子は、夏、ここをプールにして遊んでましたよ」と。
さぁ、そろそろお休み処に行きましょう…「うん、またぜんざい食べるの…」と、さすが何度も来ているミモロは、お休み処へ直進…。
「ミモロちゃん、いっらしゃいませ~」と出迎えてくださったのは、青野社長の奥様。もみじ模様のお着物が素敵です。
去年は、休み処の囲炉裏には、炭が焚かれていましたが、今年は、あまりに温かいので、それはありません。
「わ~ここからの眺めいいんじゃない~」
窓には、紅葉の枝が…。
「はい、お待ちどうさま…」ミモロの前には、焼いたお餅が入ったぜんざいが…。「これこれ、美味しんだよ~」と、毎回注文するミモロの好物です。
ぜんざいでお腹が膨れたミモロ…そろそろお暇しようとしたとき、「こちら京都のブログで有名なネコのミモロさんです」と、青野社長が、ガーデンコンサルタントの烏賀陽百合さんに紹介してくださいました。
「よろしくね~」と。「はい、こちらこそ~」とミモロ。
「ミモロちゃんに会えた~」と喜んでくださった素敵な方との出会いもあり、すごく幸せ気分のミモロ。
「ねぇ~ミモロちゃんって、ホント有名ネコなんだね~」と東京のお友達。
「まぁ、それほどでも…」と、ちょっと鼻を膨らませるミモロでした。
*「白龍園」の秋の特別公開は、11月30日まで、詳しくは「叡山電車」のホームページで
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