ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

今、大人気の紅葉スポット「白龍園」。特別観覧チケットの販売は、当日券のみ。叡山電車「出町柳駅」で

2015-11-25 | 自然

2012年から、春と秋に特別公開される鞍馬の「白龍園」。ミモロは、今年は、11月22日という連休の中日にお邪魔しました。
その観覧チケットは、当日券のみで、叡山電車の「出町柳駅」で、朝9時から発売されます。1日限定100名という観覧チケットは、「白龍園」の評判の高まりと共に、入手がむずかしくなっているのです。

ミモロと東京から来たお友達が、お庭の中を巡っていると、大きなカメラを提げた方々に出会いました。

お話しを伺うと、このお二人は、その観覧チケットをゲットした1番め(向かって右)の京都在住の方と、2番目の東京からいらした方です。
1番めのチケットゲットの方は、「前日8時ごろ、出町柳駅に到着したら、すでに完売してて入れなかったんです。京都在住ということで、今日リベンジ…朝の4時30分には、出町柳駅にいました」と。「僕は、5時ごろ到着して、てっきり1番だろうと思ったら、もうすでに先客がいらした…(笑)」と。6時過ぎには、駅には、50人ほどの人が並んでいたそう。
「え~そんなに早くいかないとゲットできないの~」と、社長さんのご招待で特別に入れてもらったミモロは、ビックリ。

「本当に、多くの方が来てくださってありがたいです。苔の保護のためにも、大勢の方に1度にご入場いただけないので、みなさまにご苦労をおかけしています。どうぞゆっくり楽しんでいらしてくださいね~。今年は、紅葉がイマイチで、来てくださったみなさんに、本当に美しい景色をご覧いただけないので残念ですが…」と「白龍園」を所有する「青野株式会社」の青野社長。

「いいえ、ゆっくり静かに過ごせるのが、なによりうれしいですね~。ほかの紅葉の名所は、こんなにゆったりとした時間を過ごすことができませんから、それだけでも、感激です」とお二人。

「そう、ホント静かなんだよね~ここ…」

確かに、昨年と比べると、色づきが弱いようですが・・
「去年は、クマのハンス君と来たんだった…」と、懐かしく思うミモロです。
(ハンス君とミモロの姿は、「ミモロ 白龍園」で昨年の記事を検索してください…面白いですよ)

ミモロなにしてるの?庭の水盤でなにやらしているミモロ…
「キレイなもみじ~」水に浮かぶ紅葉を見つめています。「晴れて、もっと紅葉が鮮やかだと、水面に映るんだよ~」と。いつそんな技を仕入れたの…?

紅葉は、今イチと言われる今年の「白龍園」ですが、苔の美しさは、変わりません。

「わ~フワフワの苔~」と触ってみるミモロ。苔の部分には、入ることはできませんが、体重の軽いミモロは特別に…

「あ!キノコ生えてる~」と苔の間に姿を見せた小さなキノコ…
「食べられるかな?」
まず、それを聞きますか…。だめ~食べられません…

苔が緑の絨毯をつくる庭園の中に、聳える石碑。

「なんだろ?」
「これは、東郷元帥の書を刻んだものです。ミモロちゃん知らなかったの?」と青野社長。「うん、いつも桜や紅葉に目を奪われてたから、気づかなかった…」と何度も訪れているミモロ。
「これ、大砲の弾の形してるんですよ~」と。「あ、そういわれれば…なんて書いてあるんですか?」とミモロ。「百発百中」です。日露戦争で、バルチック艦隊に臨む覚悟などを端的に表した言葉です。鞍馬は、日本海軍の基地のひとつ舞鶴へ向かう道が走ります。東郷元帥とも所縁の深い鞍馬に残された書なのだとか。

「鞍馬って名前の巡洋戦艦ものあるんだって…」と、ミモロ。どこで仕入れた情報か…。ちなみに「大日本帝国海軍」には、「比叡」という名の戦艦もあって、船内には、日吉大社の神様がお祀りされていたのだそう。

「日吉大社」と言えば、神使いの申で知られるところ。来年の干支の申は、ここ「白龍園」でも見つけました。
鳥居のそばに立つ大きな石燈籠。周囲には、干支の浮彫が…
「これ申だよ^」

園内には、今、さりげなく小さな花が咲いています。
 

「あれ?なんか音がする…」とミモロが耳を澄ませます。

「白龍園」は叡山電車が走るすぐそばにあります。「電車来たんだ~」
 
ミモロは、電車に一番近い東屋で、「ミモロここだよ~」と、一生懸命、手をふります。でも、あまりに小さなミモロには、車内の乗客は気付かず、だれも手を振ってくれませんでした。
ちょっとがっかりして様子のミモロ…。

「あれ、ここ露天風呂?」その東屋のそばに、木の囲いが施された場所が…。そこには、石積みの露天風呂がありました。
 
「温泉?」とミモロ。「いいえ、ここは温泉掘っていませんから、ボイラーで沸かしたお湯を前は入れたことも…」と青野社長。「え~ここに露天風呂あったら、すごく素敵なのに…もうお湯入れないんですか?」と温泉好きのミモロ。

「以前、お湯を入れたとき、そばの道を走る2階建ての観光バスから丸見えになって、やめました。でも、息子は、夏、ここをプールにして遊んでましたよ」と。

さぁ、そろそろお休み処に行きましょう…「うん、またぜんざい食べるの…」と、さすが何度も来ているミモロは、お休み処へ直進…。
 
「ミモロちゃん、いっらしゃいませ~」と出迎えてくださったのは、青野社長の奥様。もみじ模様のお着物が素敵です。

去年は、休み処の囲炉裏には、炭が焚かれていましたが、今年は、あまりに温かいので、それはありません。
「わ~ここからの眺めいいんじゃない~」
窓には、紅葉の枝が…。

「はい、お待ちどうさま…」ミモロの前には、焼いたお餅が入ったぜんざいが…。「これこれ、美味しんだよ~」と、毎回注文するミモロの好物です。


ぜんざいでお腹が膨れたミモロ…そろそろお暇しようとしたとき、「こちら京都のブログで有名なネコのミモロさんです」と、青野社長が、ガーデンコンサルタントの烏賀陽百合さんに紹介してくださいました。
「よろしくね~」と。「はい、こちらこそ~」とミモロ。

「ミモロちゃんに会えた~」と喜んでくださった素敵な方との出会いもあり、すごく幸せ気分のミモロ。
「ねぇ~ミモロちゃんって、ホント有名ネコなんだね~」と東京のお友達。
「まぁ、それほどでも…」と、ちょっと鼻を膨らませるミモロでした。


*「白龍園」の秋の特別公開は、11月30日まで、詳しくは「叡山電車」のホームページで

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鞍馬二ノ瀬の「白龍園」へ。静かさの中で、眺める紅葉。秋の特別公開は、11月30日まで

2015-11-24 | 自然

今年も、訪れた鞍馬二ノ瀬の「白龍園」。ミモロが毎年、秋と春に伺っているところです。
「また来ちゃった~」

初めて訪れたのは、もう3年前。今年で3回目の紅葉狩りです。今回は、東京からのお友達と一緒です。
「今年の紅葉はどんなかな…?」と、周囲を見回します。
「う~去年より、なんか色がくすんでいる…」昨年は、本当に目にも鮮やかな紅葉が、山を包んでいたのです。


「もっと上の方に行けば、紅葉鮮やかかも…ヨイショ…」
ミモロは、苔に覆われた石段を上へと進みます。

そもそもここ「白龍園」は、大正12年創業の京都の子供服メーカー「青野株式会社」が、所有・管理する、言うならばプライベートなお庭。それを2012年から、1日限定100名で、公開しているのです。

「あ、ミモロちゃん、いらっしゃいませ~。お待ちしてましたよ~」と、毎年、こちらでお目にかかる青野社長。今年は、お嬢様と息子さんもいっしょです。


ここは、社長のおじい様が、60年ほどまえに、縁あって、所有することになった鞍馬の山。当時は、竹藪や雑木林が茂る荒れた山だったのです。土地の人も、長い間、足を踏み入れることが山には、実は、古い社がありました。そこで、その社を整え、改めてお祀りしようと、山の整備を始めたそう。「僕も、子供のころ、道をつくるために石を運んだりしたんですよ」と青野社長。この庭は、青野さんのご家族や会社の人たちの力で、時間をかけて整備されていったのです。

「自分が納得するものをつくりたかったんでしょうね~。だから敷地内にある東屋なども、すべておじいさんの設計です。例えば、石の置き方でも、プロの庭師さんなら、ここはこうすべき…という長年の常識みたいなものがあるでしょうが、おじいさんは、自分の感性で石組なんかも行ったんです」と。ずっと非公開の庭で、会社関係のおもてなしなどにもつかわれたそう。
「こういう大きな石も、みんなで運んだんだって~。すごいね~」とミモロ。作業を通じて、みんなの心もいっそう結ばれていったのです。

社長が、子供のころ、植えた桜や楓は、今や大きく育ち、春は、桜色に秋は、紅色に、庭を染め上げます。

庭には、社長の子供のころの思い出もいっぱい散りばめられているのです。


ミモロは、お庭を見学する前に、まずは、敷地の奥まったところにある社へ参拝します。
 
鳥居を過ぎると、周囲の気がいっきに変わります。グッと冷やかになるのです。「なんかこのエリアは、特別だね~」
そばの手水で手を浄め、参拝。お祀りされているのは、長寿の神様「白髭大神」と商売繁盛の「八大龍王」の2柱です。


「ホント、ここは聖域って感じ…。空気が冷たい…」そういいながら、深呼吸。清らかな空気を体いっぱいに吸い込みます。

このエリアに入るだけでも、来た甲斐があると思えます。
「ここから先は、禁足地?」
「まぁ、そういうこともないんですが、苔を保護するために、行けないようになってるんですよ」と、1昨年から山のお世話をしているというイケメンの庭師さん。これから、庭を担う人のおひとりです。


さて、気になるのは、今年の紅葉…ミモロたちは、社への参拝後、再びお庭を巡ります。

「あ、ミモロちゃん、今年もいらしたんですね~」と、このお庭のお世話を昔からなさっている水相さん。このお庭のことなら、隅から隅まで熟知している方。そして、お隣は、今年、初めて、秋の公開のお手伝いをする社長の大学生の息子さんです。いずれ、この庭のお世話をするお役目を担うことに…。

「今年は、どんな感じですか~」とミモロ。
「昨年とは、紅葉の様子が違いますね~」と、水相さん。「そうですよね~。去年は、もっとすごーく鮮やかな紅葉だったと思います」とミモロ。「そう、去年は、もっと寒かったですから、紅葉もいっきに進みましたが、今年は、温かなんで、色づき方がまばらなんです…」と。

確かに、今年の紅葉は、京都どこでも、イマイチと言われます。一度にパーッと紅葉した2年前は、それは見事でしたが、今年は、バラバラ…。高尾、嵐山などでも、いろいろな色が混じり合った感じです。

昨年よりは、よくない…と、京都に住む人は、口々に今年の紅葉の具合を批評しますが、それでもやっぱりキレイ…。

「キレイとか、キレイじゃないとか、いうのは人間の都合だよね~。木は、それなりにベストを尽くしてるんだと思うよ。いろんな色が混ざってるのも、それなりに素敵~」とミモロ。

「そうよ、すごくキレイじゃない…やっぱり京都の紅葉は、素晴らしい…」と、東京から来たお友達は、大感激しています。
「ミモロちゃん、うらやましい…毎年、こんなにキレイな景色を見られるんだもの…」と。
「うん、そうだよね~。京都って、自然がいっぱいある町だから、ちょっと出かけるだけで、素敵な景色が見られるって、しあわせ~」とミモロは、つくづく思います。


*「白龍園」の詳しい情報は、「叡山電車」のホームページで



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良質の羊毛ウールの専門店「ワークショップ 金の羊」。手紡ぎの糸車や織り機なども種類豊富

2015-11-23 | 京都

ある日の夕方、用事を済ませた後、松原通をトコトコと歩いていたミモロ。東洞院通付近に到着した時、夕暮れの闇があたりを包む中、中から温かな光がこぼれる窓を見つけました。窓辺には、ムクムクの毛に覆われたヒツジたちが、並んでミモロを見つめます。
 「なんのお店だろ…」とミモロは、その光に吸い寄せられるように、中に入ってゆきました。

ミモロが、一歩お店の中に入ると、目の前にそれはカラフルで、フワフワの温かさそうなものが、棚一面を埋め尽くしています。
 「わ~なんてきれいな色だろう…」ミモロは、その棚の前に立ちつくし、目の前のカラフルなものをじっと見つめていました。

「ちょっと触ってみよう…」と、ミモロは、大好きな赤いとこへ。
「うわ~フワフワでホカホカ…温かい~」と抱き着いて…。この日は、冷たい雨が1日中降っていたので、ミモロの体も冷えていたのかもしれません。その場からなかなか離れようとしないミモロです。
 
さて、このお店は、羊毛ウールを扱う「ワークショップ 金の羊」。
ここで扱うのは、良質の羊毛ウールなど。「あの、毛糸屋さんですか?」とミモロ。「毛糸もありますけど、毛糸屋さんじゃありませんよ」とお店のオーナーである吉岡よう子さん。

このお店がこの場所にできたのは、平成11年。それまでは、寺町高辻にあったそう。

もともと編み物が大好きだったという吉岡さん。そんなとき、羊毛から毛糸を紡ぐことを始めたそう。
「そうしたら、紡ぐことに夢中になって…。海外から洋書を仕入れて、いろいろ勉強したり…」
紡ぐことに夢中になった吉岡さん。「六甲山の羊の牧場で、行われるツアーで、紡ぎの係なんかもしたりしたんですよ…」

はじめは、趣味だったものから、本格的なお店を始めるまでに…。
今は、ワークショップで、多くの生徒さんに手紡ぎの魅力を教えていらっしゃいます。

ここには、美しく染められた羊毛が豊富で、それから手編みのための糸をつむいだり、またフェルトの作品を作ったり、様々なことができるのです。

その作品づくりのために、専門的な用具もいろいろ揃っているのです。
 
木製の糸車…「わ~カンジーみたい…クルクル…」う~糸車を見て、インドのガンジーを思い浮かべるなんて、なかなかですね。
確かに糸車は、インド独立のシンボル…当時、ガンジーは、イギリスからのインド独立のためにヒンズー教徒とイスラム教徒に呼びかけ、2つの宗教の融和を求め、人々に糸車を紡ぐように呼びかけたのです。
「そう、糸車って平和の象徴なんだよね~、きっと静かに糸を紡ぐと、心が穏やかになるんじゃないの…クルクル…」と。なんやかんや言っても、実は、やってみたくてたまらないのが、本音です。

「きゃーイテテ…」それは、フェルトを作るドラムカーダーというもの。ドラムには、細かく針がいっぱい…。そこに座っちゃだめでしょ。「うん、お尻いたい…」

羊毛など素材を染める染料も棚に並んでいます。
 
「ホントに、ここの羊毛の色が素敵…」とミモロ。なんとも温かな色合いなのです。自分の好みの色に染めた糸で編むセーターって、ホントに素敵ですね。
「染めの技術は、やはり京都が素晴らしいんです…」と吉岡さん。

京都は、着物だけでなく、洋服の服地などの生産地でもあることは知られています。日本のプリント生地の多くは、京都で生産されているのです。

「あの~これなぁに…?」
 袋に入った茶色の羊毛…「それは、羊毛の自然な色なんですよ…」羊本来の毛の色をそのままに、セーターなどを編んだら、さぞや素敵…。

「わ~こっちもフワフワ~」小さな羊のお人形の背中に顔を押し付けて、その感触を楽しみます。

ミモロ出てらっしゃい…そんな隙間に入っちゃだめでしょ…
毛糸の玉の間に入り込んだミモロ。「だって、あったかで、フワフワで気持ちいいんだもの…」

このお店には、全国から、手づくりのものを愛する人たちが、作品づくりに必要なものを求めて、大勢やってくるのだそう。
羊毛は、カナダやオーストラリアなど、海外から輸入したもの。国産の羊毛は生産量が少ないのだそう。

本当に、自分で素材を選び、それを染め、編んだり、織ったりして作品を作る…なんて素敵なことでしょう。

「ミモロもやってみたい~」と、店内をあちこち見て歩くミモロです。


「また、来るからね~」と、お店の羊に…。


冬の到来も間もなく…日に日に寒くなってゆく京都…羊毛の品々に触っているだけで、しあわせな気分に…。心が温かくなるようです。



*「ワークショップ 金の羊」の詳しい情報は、ホームページで

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清水寺の紅葉。夜の特別拝観へ。「成就院」の幻想的な池に浮かぶ月、今年の紅葉は、う~

2015-11-22 | 寺社仏閣

11月21日は、3連休の初日…秋晴れで、温かな気候という絶好の紅葉狩り日和です。そのため、京都市内は、大勢の観光客でいっぱい。特に、紅葉の名所がある嵐山や東山の混雑は、尋常ではありません。

この時期は、紅葉の名所では、夜もライトアップした特別拝観が行われ、夜になっても、人出は、減る様子が見られないほど。

ミモロは、お友達と待ち合わせして、「清水寺」の塔頭「成就院」の「月の庭」特別公開に、夕方17時ごろから出かけることに。

待ち合わせした、八坂神社前から、すでに人の波が続き、高台寺のねねの道、二年坂、産寧阪、そして清水坂と、すべて人だからけ…「わ~ちっとも前に進めない…」とミモロ。そう、この混雑は、「祇園祭の宵山」「鞍馬の火祭」を思い出させるもの。

「ミモロちゃん、はぐれないようにね~」と、人の波の中をお友達2人と、お互いの背中のリュックをつかみながら、進みます。

「やっと着いた~」
ライトアップされた清水寺…夜空をサーチライトが照らします。「なんか地方のパチンコ屋さんと一緒だね~」とミモロ。
でも、そのサーチライトは、まるで月から光が伸びているように、清水寺を照らしています。

夜間特別拝観の料金400円を払い、いよいよ紅葉見物を…
「あれ~あんまり鮮やかじゃないね~」とミモロ。昨年も訪れた清水寺…それに比べ、鮮やかさがありません。
「まだ早かったのかなぁ~」。「ううん、今年の紅葉は、あんまりどこも鮮やかじゃないって評判よ」とお友達。
まだ、早いというよりも、もう終わりかけているのです。今年は、夏の猛暑が響いたのか、木々は、十分に紅葉することなく、葉を茶色に変色させ、落葉しています。

清水寺の本堂から、目的地「成就院」へと、また人の波の中を漂いながら…。
 
そこを拝観するには、また600円が掛かります。さすが、ここまで見ようとする観光客は、全体の10%くらいで、やや空いていました。「きっと外国人観光客は、この場所がどういうところが知らないんだよね…」それでも、まぁ、かなり混雑…。

「ねぇ、ここの池、すごくキレイ…」

「成就院」の前に広がる池は、ライトアップされ、静かな水面に、色づいた枝の姿が映りこんで、なんとも幻想的な景色です。
「わ~すてき…」とミモロも、その景色に見とれます。

「ミモロちゃん、またそんなところに立って…池に落ちたら大変でしょ…」と心配するお友達。
「大丈夫、ネコだから、バランス感覚いいんだもん…」と、身軽なミモロです。

池をのぞきこむと、「あ、あれ、お月さまだ~」

ここ「成就院」は、名勝「月の庭」というのが、建物の北側に広がっています。そこを月明かりが照らし、美しい景色を楽しむのです。今は、月に替わって、ライトが庭を照らします。

「月を池に映して見れるのは、ここだけ…中のお庭の池には、月は映らないんだって…」と、京都のお寺に詳しいお友達。
「じゃ、ここで見ればいいね~」ということで、結局、中には入らず、前の池の景色をじっくり楽しんだミモロです。

「ミモロも、前にここのお庭みたことあるもん…」そう以前、ミモロは、「成就院」を訪れています。その時の様子は、ブログにあるので、「ミモロ 成就院」で検索を…

「ここから、どうやって帰るの?やっぱりまた、人の波の中に行かなくちゃいけないんだよね~」と。再び混雑に入るのが気の重いミモロです。

「わ~すごい人だらけ~」清水の舞台には、昼間以上に人が…。
一応、そこから景色を眺めることに…
 
「う~なんか感動ないよね~」とお友達…。京都を初めて訪れた人たちは、きっと感動する景色でしょうが、もっと美しい紅葉を見たことがあるミモロだちには、今年の紅葉は、なんともさびしい感じです。

「あれ、あそこも紅葉してない…」木は、それなりに一生懸命紅葉してるのでしょう。美しいとかいうのは、人間の勝手ですが、どうも今年の紅葉は、近年の紅葉とは違います。赤い鮮やかな紅葉ばかりが、もちろん美しいのではありません。色とりどりの美しさもあるのですが、全体にパワーを感じることができません。「なんか木が疲れちゃってるみたい…紅葉するより、枯れちゃってる…」と、あまりにバラバラな紅葉の様子に、木自体の状態を心配するミモロです。


「去年は、あんなにキレイだったのに~」


今年は、楓だけでなく、イチョウも全体に黄金色に色づくことがなく、緑色の葉は交じったり、早めに落葉したりと、なんともパーッとしたパワーが感じられません。

夏の猛暑で、木は疲れてしまったのでしょうか…。はっきり言って、今年の京都の紅葉は、いつもより鮮やかではありません。
もちろん、それなりにキレイなんですけど…。京都の人たちの目には、そう見えるのです。

「なんかちょっと残念だったね~。でも、「成就院」の前の池の景色は、素敵だった~」と、帰りにお友達とお茶をしたミモロ。
「ミモロちゃん、もうじきお誕生日なんでしょ?」とお友達。「おめでとう…」と笑顔と拍手を…

「あ、そうかも…あんまりはっきり覚えてないけど、秋から冬に生まれたみたい…」とミモロ。
「はい、ケーキどうぞ…」「じゃ、遠慮なくいただきま~す」


人ごみにもみくちゃにされ、ちょっと疲れていたミモロに、ケーキがエネルギーをチャージ。

「来週は、写真展でしょ。準備がんばってね~」と、お友達に励まされ、「うん、がんばる~」と応えるミモロでした。

*「清水寺」のライトアップなどに関する情報は、ホームページからどうぞ


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暮らしの中で使って、心地よいもの…それを集めた「生活用品と器の店 ロク」

2015-11-21 | 京都

京都の「平安神宮」の北、丸太町通に面した聖護院エリアのビルの中2階に、「生活用品と器の店 ロク」があります。

ここは、お友達が気に入っていて、「ぜひミモロちゃんにも紹介したいの~きっと好きなものに出会えると思うわよ」と言われ、ある日、連れて行ってもらいました。

 
「あ、このビルの前は、何度も通ったことがある…そう、このお店も気になってたんだよね~」とミモロ。

大きなガラス窓のお店は、中2階なので、通りからも中の雰囲気が感じられます。
「そう、前からなんのお店かなぁ~って思ってたの…」とミモロ。

というわけで、さっそく中へ。


店内で、まず目に入ってくるのは、いろいろな種類の器。いずれも土の温かさが漂う、暮らしの器です。


「これ、うちにもあるよ~」とミモロ。それは、大分県日田の山間の里で作られた小鹿田焼。

民芸運動の提唱者、柳宗悦やイギリスの陶芸家バーバード・リーチも訪れた陶芸の里です。
飛び鉋。刷毛目など、轆轤の上で、施される技法から生まれる模様…落ち着いた色合いの釉薬使いなど、和洋中、どんな料理を盛っても素敵に見える器です。

「そう、この土の温かさがいいんだよね~」とミモロ。
他にも、沖縄の読谷山焼など、こちらもなんとも温もりが伝わってくる器です。


島根、鳥取などで作られた器も…いずれも料理が美味しく感じられそうな器ばかりです。
 

ここは、2010年にオーナーの橋本和美さんが開いたお店。
ここに並ぶのは、橋本さん自身が、実際に暮らしの中で、使っているものばかりです。
「選び基準は、自分が使って気に入ったものなんです」と。実際に使ったものだから、その良さを熟知しているのです。

「ホント使いやすそうな器ばかり…」
 
和の器だけでなく、洋食器も…。でもやはり使いやすそう…。

「このガラスのコップもなんかいい感じ…」
かすかに色が感じられるガラスは、三重の「てぐ工房」のもので、透明な瓶を使用した再生ガラスから作ったグラスです。

「お鍋もある…」ゆきひら鍋や山田工業所製のフライパン、いずれも打ち出しで作られたもの。


奈良で作られた麻が入ったソックス。
「色もかわいい…」「すごく丈夫だし、とても履き心地がいいんですよ」と橋本さん愛用の品だそう。

 
バスケットなどインテリアにも使えるものも…。


「なんかいろいろある…ひとつひとつゆっくり見ると、すごく楽しい…」とミモロ。

ミモロは、小さなアルミ製の洗濯バサミのようなクリップを買いました。

「また、ゆっくり来ます…」え~こんなにゆっくり見たのに、まだ見たりないんだ…。
「だって、いろんなものがあるんだもの…」とミモロ。

「そうですね。ここにあるのは、私の家にあって、長年使ってるものなんですよ」とオーナーの橋本さん。

長い間、愛され使い続けられたロングセラーの品々が多く、飾り気のない、でも用の美を備えた品々が集められています。

熊野神社から、徒歩3分ほど。ぜひ、1度、立ち寄ってみてください。
きっとお気に入りのものが、見つかるはず…。

*「ロク」京都市左京区聖護院山王町18 メタボ岡崎101 075-756-4436 11:00~19:00 水曜休み


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