帰化植物 「コウリンタンポポ」
コウリンタンポポの名を覚えてから、もう40年になろうとしています。あれは網走郷土博物館の館長さん家の庭にて見かけてからです。
名前を覚えたのは濃い橙色の鮮やかな花の色に魅力を感じたからでした。家に帰って牧野富太郎の植物図鑑をひもといて見ると、俗称を「悪魔の絵筆」と言うと書いています。
俗称悪魔の絵筆の名のゆえんは勢いよく生息地を広げるからだと書いてありました。「へえー そうかあ 繁殖旺盛な植物で、外来種(帰化植物)と聞くと、コウリンタンポポは危険植物かも知れない」と、その時に思ったりもしました。
思い返すとあれから40年以上も経っています。「悪魔の絵筆」の異名を付けられた植物なのだから、勢いよく生息地を広げているのだろうと思っていました。
しかし、あまり目立つほどの広がりはしていません。しかし、モエレ沼公園(札幌市)内にもわずかながら見ていますので、確実に全道各地に広がりを見せているものと思われます。
花の鮮やかさ、姿の可愛さから除草されないで「綺麗な花」として、確実に生きのび生域を広げているのです。
幌加内市街から更に奥に温泉がありますが、そこで撮影したものです。
「コウリンタンポポ」はまだ「えりも」には入っていないものとばかり思いながら、えりもの植物の本(1999年発行)を開いて見ると「なんとコウリンタンポポの写真」が載っているではないですか。帰化植物コウリンタンポポもえりもにも入り込んでいるのですね。驚きでした。
まだカムイラピットはえりもでこの花は見付けていません。この本には別名「エフデタンポポ」と書いています。