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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

風極の地 襟裳岬 倉島厚

2017-06-18 22:07:57 | 風土

「風の強さを町の売り物に えりも町」 

風極の地 襟裳岬

この言葉は、誰が初めに言い始めたものなのかまだ私にはわかっていません。 

襟裳岬に「風極の地」の名がついています。北海道の中でも襟裳岬は一番風の強い土地として風極の地の名が定着したものと思われます。

岬の展望の地の一角に「風極の地 襟裳岬 倉島厚」と刻まれた石版があります。

初めてこの碑を見た時に、私はうれしくなり、感銘を受けたのでした。何に感銘を受けたかと言えば、「倉島厚」さんの名を碑の中に見つけたからなのでした。

誰もこのことについては話す人はいませんが、私は大変な発見をした思いでした。

「倉島厚」さんと言っても多くの人は知らないと思いますが、NHKの気象解説者でユニークな解説で視聴者を楽しませてくれた人なのです。私と前後する年齢の人は記憶にあると思われますが、今では倉島厚さんを知る人は少ないのではないかと思います。

そうは言っても、当時の人に印象付けた気象解説者の名が襟裳岬にあることにうれしくなっているのです。襟裳岬に行く度に、この碑をいつも写真に撮っています。

この碑は太陽の光のさす位置によって、倉島厚の字だけが見えなくなっているのです。不思議な碑なのです。

倉島厚の名はいつもはひっそりと隠れた存在なのです。