「エゾシカと車 衝突すると損するのは車の持ち主」
えりも岬港の漁師さんと話している時、「えりもではシカをあまり見ませんね」というと、即座に否定されました。「朝早くや夜に突然道に出てきて、車とぶつかるシカが結構いるのだ!」そうなのです。
いぶかしがる私にその分けを話してくれました。話は次のようなのです。
「まわりは海で、娯楽施設はあまり無くよく夜通し麻雀をして楽しむのが多い」「その行き帰りは夜も遅くなり、その為に鹿と出会い時には車とぶつかる」との事でした。「結構事故にあった人が居て大損害をするんです」との話でした。
私は何度も襟裳岬に通っているのに、シカとの遭遇事故について知りませんでした。土地の人の話を聞いて驚きました。
いつも泊まる襟裳岬の「えりも観光館」では、窓の外を通る5・6頭の2度見たものの、車で長い道を走ってもシカに出会っていません。どちらかと言えばシカは暗くなってから行動するからなのでしょう。
ある日一度だけ襟裳岬に行く途中の左側の国有地の笹原一帯に数十頭のエゾシカを見たことがありました。数の多さに驚きでした。
カメラを向けると一斉にこちらを向いて警戒のポーズを取ります。珍しいやら、可愛いやら、襟裳岬にもたくさんの鹿が居るのだと再認識した事がありました。
別な話ですが、十勝管内足寄町に住んだ当時、オホーツク管内の置戸クラフトの引き出物を取りに夜出向いたことがありました。置戸からの芽登温泉通りの帰り道、もう暗がりでしたが道路の両側にいくつも光るものがあります。
これは皆シカの目に車のライトが反射して光っているのです。この道には鹿が数多いのです。
シカは突然飛びだしてくるので、この時は恐ろしくなりました。
当時の道立足寄高校のPTA会長が、これも夜、先ほどの置戸~芽登間の道で大きいシカが飛び足してきて、鹿とぶつかり、シカは即死し車は大破、警察に連絡を取った迄は良かったのですが、シカは証拠品として没収され、親戚を呼んで大破した車と自分を運んでもらい家に戻ったと話されました。
大損害をしたと話、私どもを話の中に引き込みました。
特に道東ではシカとぶつかる事故が増えています。シカの姿を見たら用心して運転しなければなりません。
〇 えりも町はひらがなで「えりも町」と書き、岬は漢字書きで「襟裳岬」となります。