「アルファルファ (むらさきうまごやし ルーサン) 札幌近郊で根付く」
もっとも新しい帰化植物になるか?
アルゼンチンのパンパでは「アルフアルファ」が放牧する牛の飼料として作られ役立っています。マメ科ウマゴヤシ属の植物だけあって栄養価も高く、根を深く張って乾燥地にも強く、牧草として最適です。
その後、この牧草を日本でも栽培できないか試されることになりました。私が道内で初めて見たのは、札幌市月寒の八紘学園での畑で結構広い面積に植えられていました。
花は紫色で背丈も高く伸びていました。花咲く季節に訪れなければ確認できませんので、何度か出向いているのですが、アルファルファを確認したのはこの一度だけです。
直感でアルフアルファと分かったのです。
多年草なので広がりを見せるのではと、長年札幌の道端の草の観察を続けていたのですが、東苗穂町のある水路と道路の間の地にアルファルファが固まって生えていたのです。
紫色の花を付け、綺麗なので駆除されず例年花を付けて健在です。
そして今年、自宅からバス停に向かう道端に、これもまぎれもないアルファルファの紫の花を咲かせる植物を見つけました。こうなればこれから以降この植物が広がりを見せることは間違いありません。
道端に生えていた「むらさきうまごやし」
また、先日も道路交差点この草が生えているのを見つけました。
紫の可愛げな花をつけるアルファルファは、駆除されずこれから住む領域を広げてゆくことでしょう。
〇アルファルファという名には多くの方は馴染みがないでしょう。日本に持って来られて「むらさきうまごやし」という呼び名で呼ばれるようになりました。どちらかと言えば牛があまり好んで食べないので、馬の字を当てて「紫馬肥(むらさきうまごやし)」の名が付けられました。
〇アルゼンチン原産と理解していたのですが、調べて見ると中央アジアが原産地なのだそうです。別名「ルーサン」とも呼ばれています。