「自然派アイヌの生活と 植物たち(8) ツリガネニンジン マタタビ オニグルミ マイタケ ミズキ」
アイヌは自然の中にはぐくまれて、生計を立てていました。
自然のすべての物に神が宿るとして、大事に扱っていたのです。
★ アイヌ語の詰まる音は、このブログでは表現できていません。
(81) ツリカネニンジン
ムケカシ(バアソプ・ 祖父)
初秋その根を掘り、水で洗い乾燥したものを痰を切るとか、咳止めの薬に使用した。
(82) マタタビ
マタタンプ(冬に・木からぶら下がっている)
コクワに比べてまずい。生で食べるよりも薬に用いている。心臓に効く。マタタビの蔓を樽に入れてお湯を注ぎ、タオルにその細い蔓を包んでい痛いところに充てる。
神経痛にも効く。
(83) オニグルミ
ニタㇺ(木・実)
クルミの実を蓄え、冬の食べ物にした。実の黒い部分は鉄鍋で煮て染料とした。
イヨマンテの祭事には欠かせない供物であった。
(84) カシワ
コム二(粒の・木 ドングリの・なる木)
ドングリの好きな小熊(カムイ)に食べさせた。
(85) クリ
ヤム
神様の植物性食料として、大切に扱った。
(86) ガンコウラン
フラシノ(黒い・もの)
アイヌはこの実をよく食べた。この実をもって楡皮を黒く染めた。
(87) シイタケ
カルシ
アイヌはキノコをあまり食べなかったという。
(88) マイタケ
ユクカルシ
アイヌは、もっぱらオハウに入れて食べた。マイタケ発見の喜びの歌があるので、見つけた時の喜びは今も変わらないようだ。
(89) ミズキ
イナウニ二(木幣の木・木)
素性が良いとされるミズキで作ったイナウは、神の国では銀のイナウになると伝えられている。
(90) ナガバヤナギ
スス イナウニスス(木幣・木・ヤナギ)
イナウを作った。