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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

自然派アイヌの生活と 植物たち(8) マタタビ オニグルミ マイタケ ミズキ

2019-03-07 11:00:24 | 草花

「自然派アイヌの生活と 植物たち(8) ツリガネニンジン マタタビ オニグルミ マイタケ ミズキ」

アイヌは自然の中にはぐくまれて、生計を立てていました。

自然のすべての物に神が宿るとして、大事に扱っていたのです。

★ アイヌ語の詰まる音は、このブログでは表現できていません。

(81) ツリカネニンジン

    ムケカシ(バアソプ・ 祖父)

   初秋その根を掘り、水で洗い乾燥したものを痰を切るとか、咳止めの薬に使用した。

(82) マタタビ

    マタタンプ(冬に・木からぶら下がっている)

   コクワに比べてまずい。生で食べるよりも薬に用いている。心臓に効く。マタタビの蔓を樽に入れてお湯を注ぎ、タオルにその細い蔓を包んでい痛いところに充てる。

   神経痛にも効く。

(83) オニグルミ

    ニタㇺ(木・実)

   クルミの実を蓄え、冬の食べ物にした。実の黒い部分は鉄鍋で煮て染料とした。

   イヨマンテの祭事には欠かせない供物であった。

(84) カシワ

    コム二(粒の・木 ドングリの・なる木)

   ドングリの好きな小熊(カムイ)に食べさせた。

(85) クリ

    ヤム 

   神様の植物性食料として、大切に扱った。

(86) ガンコウラン

    フラシノ(黒い・もの) 

   アイヌはこの実をよく食べた。この実をもって楡皮を黒く染めた。

(87) シイタケ

    カルシ

   アイヌはキノコをあまり食べなかったという。

(88) マイタケ

    ユクカルシ

   アイヌは、もっぱらオハウに入れて食べた。マイタケ発見の喜びの歌があるので、見つけた時の喜びは今も変わらないようだ。

(89) ミズキ

    イナウニ二(木幣の木・木)

     

   素性が良いとされるミズキで作ったイナウは、神の国では銀のイナウになると伝えられている。

(90) ナガバヤナギ

    スス イナウニスス(木幣・木・ヤナギ)

   イナウを作った。