「自然界は面白い」
人の話は聞いてみるものですね。
同じ植物を見ていても、漠然として見ている人と、深く研究する人とでは中身がまったく違います。
野草の鑑賞者と、野草の個体の研究者の違いと言う物でしょう。
3月9日 梅沢俊さん講演会内容は 植物の映写と「花の知恵ぶくろ」という 植物がどのように子孫を残そうとしているのか 興味あるお話でした。
植物には植物なりの知恵(方法)があり、自分なりの方法で受粉を成功させ、今まで生き延びてきているのです。
どの植物も、雄蕊、雌蕊のつき方は違っていて上手に子孫を残し後世につなげているのです。
「福寿草」の花には蜜がないそうで、花の咲き方がバナボラアンテナの役目をしていて、熱を集めるので虫が来て受粉を手助けするというのも、身近な事ながらそうなのかと新しい話でした。
「ザゼンソウ」は、肌寒い季節に咲くのですが、額の中の花が熱を出し虫が来て受粉の手助けを受けるというのです。
「コウライテンナンショウ」の受粉の話も興味がありました。花の中にネズミ返しがあるなんて・・ 面白いですね。性転換をする植物だとか。
「エンビセンソウ」の写真が出てきました。この花は駒井千恵子さんの写真展の時、好きな写真をどうぞと言われ、写真を頂いたものでした。こでは脱線の話として出されていた話ですが、日高路の植物の中で珍しい花の話でした。日高線鉄道廃止で、生き延びることが出来そうです。
「カタクリ」の雄蕊の長さの違い、「アキタブキ」の花の雌雄の話なども興味津々でした。
私が発見した訳ではないのですが、自然界の不思議に聞き入りました。ありがとうございました。