「手袋ははく」 北海道弁
北海道の言葉に「手袋をはく」というのがあります。標準語では「はめる」なのです。
開拓時の北海道は寒いので、手袋は「ぽっこ手袋」が子どもの手袋でした。親指の部分と4本の指をまとめてはく手袋でした。
靴下は「はく」と言いますし、はめるとは言いません。靴下に足を入れる、これぞ「靴下をはく」という言葉になりますが、ぽっこ手袋に手を入れるのも同様な感じで、北海道では「手袋をはく」という言葉になったのでしょう。
道民にとっては「はく」の方が言いやすいのです。
5本指の手袋であれば、標準語の「手袋をはめる」と言う言葉になるのでしょうがね。
道新「新・北のうた暦」(2018.12.5)の欄に、
手ぶくろをはかずに君を待っている 荒井愛永
という句が載っていました。俳句なのか、ただのつぶやきなのか分かりませんが、これが「新・北のうた」なのでしょう。
五十嵐秀彦さんの解説に、寒い朝(?)のこと。恋人を待っているが、あえて「はかずに」寒風の街角に立っている。そのほうが早く会えるような気がするのだ。とありました。
道産子として言葉(北海道弁)の面白さを感じています。
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