「北海道の漬物は評判が良い」
もうだいぶ前の話ですが、ラビ妻のお姉さんが、北海道に来た時「シャケの挟み漬け」(佐藤水産販売)を御馳走したところ、とても美味しかったらしく、東京に帰ってから、こちらに来ることがあれば代金は払うから買ってきてと言います。
特別値段が高いのですが、お姉さんが払うというのであれば、無理して買って行ったのでした。
ところがシャケの挟み漬けを渡したのですが、代金はもらえず、大損をしたことがあります。この場合代金をくださいとは言えないのです。
店で売られている北海道の漬物は高価ではあるものの特別美味しいのですが、家庭で漬けたものも美味しく漬かるのです。
北海道の冬季間の寒さが漬物が美味しくする環境なのでしょう。
仲間たちとの集まりで、また夜長の冬は漬物を食べながら談話するのに最高です。
11月、12月は越冬漬物を漬ける季節です。
今年は3つの台風が北海道に襲来、野菜類に大きな被害を与えました。その為もあって野菜が高騰、家庭経済に影響を与えています。
白菜、キャベツ、大根、ニンジンなど全ての野菜の値が昨年の2倍以上に値上がりしています。
「ニシン漬け 食べたしされど 菜(キャベツ)は高し」(三好 勲)
我が家の2大漬物は「にしん漬け」「カボチャ漬け」なのですが、我が家の菜園は台風水害の被害で野菜は根腐れして、大根もキャベツも全滅でした。
したがってお店から買い入れるのですが、昨年の倍はする野菜の値段を見て、漬物を漬けるのをちゅうちょしています。
大球のキャベツは少々傷んでいても2800円、漬物用ダイコンは10本で1900円前後とか、これでは漬物をしないで今年の冬は過ごそうかなどと思ってしまうのです。
店に来ていたおばあさんが「こんなに高い物(キャベツ)を買うの人が居るのかしら?」と嘆く声を聞いてそうだそうだと思うのでした。
「野菜見て 嘆きの声が 外にもれ」
鰊漬け用のキャベツの高さには驚きますが、しかし夕方には大半は売れてしまっています。鰊漬けをしないで過ごすことが出来ない家庭があきらめきれなくて買っていくのでしょう。
★我が家の鰊漬けはこれからです。
今年は大根を干している家をあまり見ておりません。唯一見たのは襟裳岬でした。
襟裳岬で大根を干している風景に出会いました。大根の向こう側の平地は昆布干場です。