7月1日に安倍内閣は「集団的自衛権の行使容認」を閣議決定しました。それに先立つ6月30日、この決定に反対する集まりがアチコチで行われ、私も(珍しく自分も参加したいと言い出した)夫と一緒に「国民安保法制懇(総理大臣の私的諮問機関の安保法制懇に対抗して作られたもの)」の緊急記者会見&公開懇談会@参議院議員会館→官邸前デモに参加してきました。
「国民安保法制懇」の記者会見は、定員180名で一般人の参加も可ということでしたが、座席はほぼ満席。関心の高さが伺われました。
冒頭弁護士の伊藤真さんから「集団的自衛権の行使を認める閣議決定の断念を求める声明」が読み上げられ、その後元内閣法制局長官の大森政輔さんと阪田雅裕さん、慶応大学名誉教授の小林節さん、東京外国語大学教授の伊勢崎賢治さんから、夫々に「行使容認の前提が現実的でない」「憲法を破壊するもの」「自衛隊を国外に派遣するのなら憲法改正国民投票で国民に問うべき」などの意見が語られました。
記者対象のQ&Aでは、フリーの記者からの質問がほとんどでしたが、興味深かったのは「週刊プレイボーイ」の記者からの質問があったことです。最近プレイボーイは時々硬派な記事を載せていますが、こんなに生真面目な場に出没しているとは!質問は「‘論’を組まない相手に、どうやって‘論で’立ち向かうのか?」というユニークで核心をついたもの。(おぬし、できるな!)
6時半に会は終了し、引き続き「官邸前デモ」をしている人たちのところに行ってみました。衆議員議員会館前では若い人たちが太鼓のリズムにのってレゲエ調で「解釈改憲絶対反対~」「安倍政権は退陣♪退陣♪」・・ドンツクドンツクとやっています。
官邸前に行くと、デモ参加者は国会の向かい側の歩道に誘導されて、そこで皆口々に「集団的自衛権行使容認ハンタ~イ!」と叫んでいました。しばらく国会側の歩道で眺めていましたが、警官から「ここに立ち止まらないで下さい」とデモ隊の側に行くよう促され、そちらに合流することにしました。人、人、人の波。記者会館前から霞ヶ関方向に財務省の辺りまで人垣は続いていました。翌日の新聞によると参加者は1万人~4万人だったようです。
日も暮れて、当初の終了予定時間の8時が近付いてきました。人は増える一方でしたが、私たちは後を若い者に任せて引き揚げることにしました。溜池山王近くの「黒澤」に寄って「私達もそれなりに頑張ったね!」と乾杯。大人の雰囲気の店で、美味しい酒の肴と美味しいお酒と、〆のお蕎麦を味わって、満足。翌日には予定通り「閣議決定」は行われてしまったわけで、こんな切羽詰った状況で「満足」なんて言っていて良いのかな?ま、でもこれが私達クオリティということで、、、。(三女)