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信州松本からの投稿(2004年11月11日~)

我が家の松本弁 「とわい」

2020-11-14 | 我が家の松本弁
我が家の松本弁 「とわい」

「とわい」は「遠い」の意。

例文1
とわい くに」=「遠い国」
「ここから しやくしょ は とわい かね」=「ここから市役所は遠いですかね」
「あそこ だで そう とわく は ねー 」=「あそこですからからそう遠くは無いですよ」
「よく とわい ところ きて くれた いね」=「よく遠いところを来てくれましたね」
とわい しんせき より ちかく の たにん」=「遠い親戚より近くの他人」
「その としょかん は あるいて いく には とわ すぎる」=「その図書館は歩いてゆくには遠すぎる」
「しょくば が じたく から とわく なっちまって たいへん 」=「職場が自宅から遠くなってしまって大変です」
「そんな とわい とこ  すわら なんで もっと ちかく  すわり ましょ」=「そんな遠い所へ座らないでもっと近くへ座りなさいよ」
「あの ひと は みみ が とわい もんで でけー こえ で はなさなきゃ いけ ねー」=「あの人は耳が遠いものだから大きな声で話さないといけない」
「にばんめ の むすめ えれー とわい とこ  くれたって きいた けど ほんと かい」=「二番目の女の子をとても遠い所へ嫁がせたと聞いたのですが本当ですか」
「あい がくせい じだいに しりあって けっこん を した だが せー とわい も とわい ほっかいどう 」=「ええ学生時代に知り合って結婚をしたのですが遠いも遠い北海道です」
「さいきん は けんこう と うんどう の ため に ちょっと とわい とこ まで あるき まわって いる だいね」=「最近は健康と運動ためにちょっと遠い所まで歩き回っているのですよ」


例文2
※織田信長、豊臣秀吉は幼馴染と言う仮定での会話

織田信長 「とよ  おめーん とこ の ちょうなん
      ことし しゅうしょく の とし じゃー
      なかった かい。 どーしたい。」
豊臣秀吉 「あい けっきょく かごしま の だいがく 
       いった もんで あっち で しゅうしょく
      しちまった だだよ。」
織田信長 「おやまー そいつぁー とわく て たいへん だいね。
      だいがく かごしま に いくって きいた とき も
      えれー とわい だいがく に いく もん だって
      おもって きいてた だが そうかい。
      ちょうなん だで なんとか こっち で しゅうしょく
      できりゃー よかった だに ねー。
      むこうで しゅうしょく しちま やー いまの ごじせい
      もう ぜったい こっち  もどっちゃー これねー 。」
豊臣秀吉 「あい おらー も そう おもってる もん で
      むすこ にゃー ぜったい こっち で しゅうしょく しろよって
      ことあるごと に いってた だがー けっきょく だめ せー
      どうも むこう に かのじょ が いる みてー で
      かごしま を はなれたく なかった ようだ だいね。
      おやの きもち わから ねー こまった むすこ せー。」


例文2の標準語(?)訳

織田信長 「豊臣秀吉さん、あなたの家のご長男さんは
      今年就職する年では
      なかったですか。 どうされました。」
豊臣秀吉 「はい、結局鹿児島の大学へ
       行きましたので鹿児島で就職を
      してしまったのですよ。」
織田信長 「おやおやそれは遠くて大変ですね。
      鹿児島の大学へ行くと聞いた時も 
      とても遠い大学に行くものだと
      思いながらお聞きしていたのですが、そうですか。
      ご長男ですのでなんとか松本で就職が
      出来れば良かったのですがね。
      鹿児島で就職をしてしまいますと、今のご時世
      もう絶対に松本へ戻っては来れないですね。」
豊臣秀吉 「ええそうなんですよ。私もその様に思っていましたので
      息子には絶対松本で就職をしなさいよと
      ことある毎に言っていたのですが、結局駄目でした。
      どうも鹿児島に彼女がいるようで
      鹿児島を離れたくなかったようなのですよ。
      親の気持ちがわからない困った息子です。」

コメント (4)
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