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信州松本からの投稿(2004年11月11日~)

我が家の松本弁 「おけ」

2023-05-04 | 我が家の松本弁
我が家の松本弁 「おけ」  信州弁 長野県 中信 方言
 
「おけ」は「やめろ」の意。
 
例文1
「もう おけ」=「もうやめろ」
みぐせー  もう おけ」=「みっともないからもうやめろ」
おけって いってる が きこえん か」=「やめろと言っているのが聞こえないか」
「ひと の けってん ばか さがす は おけ」=「人の欠点ばかり探すのはやめろ」
「なかま の あし ひっぱる ような こん は おけ よ」=「仲間の足を引っ張るような事はやめろよ」
「わるぐち の いいあい は こ あたり で もう おけ」=「悪口の言い合いはこのあたりでもうやめろ」
「もう ひ が おちて きた  つぎ の うね の たねまき は おけ」=「もう日が落ちてきたから次の畝の種蒔きはやめろ」
「これ いじょう こ はなし つづける と けんか に なっちまう  もう おけ」=「これ以上この話を続けると喧嘩になってしまうからもうやめろ」
「そんな ゆめものがたり みてー な はなしゃー おけ。 なん の たし にも ならねー」=「そんな夢物語みたいな話はやめろ。 何の足しにもならない」
 
 
例文2
 子 「とうちゃん うらのかわさかなとりにいってくる。」
 父 「きのんなのあめでかわのみずがふえてて ながされちまう おけ。」
 子 「だで いくじゃー ねー かい
    みずがおおきゃーあかうおたんとのぼってきてる。」
 父 「おめーはとうちゃんのいっているこんがわからねー か。
    ながされちまやだれもおめーをたすけられねー ぞ。
    おけって いったら おけ。」
例文2の標準語(?)訳
 子 「お父さん、裏の川へ魚獲りに行って来ます。」
 父 「昨日の雨で川の水が増えていて流されてしまいますから
    止めておきなさい。 止めておきなさい。」
 子 「ですから行くのではないですか。
    水が多ければあかうおが沢山上ってきていますよ。」
 父 「あなたはお父さんの言っている事が分からないのか。
    川の水に流されてしまえば、誰もあなたを助けられないのだぞ。
    やめろといったらやめなさい。」
※「あかうお」=「ウグイ」
  繁殖期はオスもメスも赤い婚姻色が現れるので私の住んでいる地区では「あかうお」と呼んでいます。
 
 

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