mt77のblog

信州松本からの投稿(2004年11月11日~)

三十六屋お六櫛工房

2008-04-29 | その他
「三十六屋お六櫛工房(みどりやおろくぐしこうぼう)」の看板

長野県木曽郡木祖村薮原に「三十六屋お六櫛工房(みどりやおろくぐしこうぼう)」はあります。
花桃観賞の旅」の帰りにこの「三十六屋お六櫛工房」に寄らせていただきました。
工房の主は「青柳和邦さんと奥さん」で、青柳和邦さんはお六櫛づくりの第一人者です。
その卓越した技術から、長野県卓越技能者として「信州の名工」に認定、国卓越技能者「現代の名工」に認定されています。
どうして「三十六屋(みどりや)」なのか疑問に思いましたが、調べてみると「薮原・鳥居峠硯清水(やぶはら・とりいとうげすずりしみず)」は中山道の第三十六宿という事からつけられたのではないかと想像しました。

「お六櫛」

応接室兼展示室兼販売所で青柳和邦様からいろいろ興味深いお話しをお聞きする事が出来ました。
販売されていた「お六櫛」です。
「現代の名工」が作られたものとしては格安のように感じました。

「額櫛(ひたいぐし・がくし)」

雅子妃殿下御婚儀に使用されたものと同じ「額櫛(ひたいぐし・がくし)」です。
菊の御紋が彫られています。
蒔絵は深山美峰師になるものです。

「額櫛(ひたいぐし・がくし)」
秋篠宮妃殿下御婚儀額櫛と同じ櫛です。
菊の御紋が彫られています。

「お六櫛」製作
工房での作業の一部を拝見させていただきました。
「手づくりこそ本物であり、最後に生き残れるもの」という信念をお持ちになって「お六櫛」を作られています。

「お六櫛」製作

「お六櫛」製作

「お六櫛」製作
TVドラマ「水戸黄門」をはじめ多くの時代劇かつら用の櫛も作られていて、櫛型も見せていただく事が出来ました。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
三十六屋の屋号 (tabibito)
2008-04-29 09:09:35
手作りでこんな櫛を作って居られるところは今は
数少ないのでしょうね、
そうですか中山道第三十六宿から付いた名前だったのですか
最初はテッキリ掛け算の九九から付けたのだと
思っていました、櫛から九×四=三十六だとネ。
ひょっとすると両方にひっかけて有るのかもしれませんね、
ユーモアーの有る屋号を見ると独りでに納得して
ニヤリとする自分を発見する事が有ります。
返信する
私も行ったことがあります (ran1005)
2008-04-29 17:00:51
ユーモアのある屋号の櫛屋さん私も行ったことがあります
(tabibitoさんのおっしゃるとおり両方の意味があると伺いました)
藪原は良く主人が渓流釣りに出かけた場所です
記念に私も櫛を頂いてきましたが…使わずじまいでしたが
土地を清浄する必要があって今は駐車場になっている土地にカガミと共にささげました
わが家の安泰を見守って頂いています
お六櫛の技術是非伝承して残してほしいですネ

tabibitoさんのお尋ねの植物是非教えてくださいませ
よろしくお願いします


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tabibito様 (mt77)
2008-04-29 18:20:23
櫛から九×四=三十六、ユーモアがない人間には全く思いもつきませんでした。
ran1005様が以前確認されたようで、両方の意味があるようです。
お店に着いた時は、夫妻は畑仕事の後の休憩中だったようですが、いやな顔をせず、私たち素人に丁寧に説明してくださいました。
ありがたいことです。
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ran1005様 (mt77)
2008-04-29 18:31:08
三十六屋さんの技を伝承する方はどうもいないようです。
長い間をかけて培われてきた技術ですから、なんとか
伝承してほしいものですね。
右手と左手を使って機械を操作して第一段階は櫛の歯を作るのですが、見事なものでした。

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Unknown (松風)
2008-04-29 23:12:32
こんばんは。
薮原には友人がいて、連れて行ってもらいました。
お土産に櫛を頂いて、大事にしています。
信州だけでなく日本の工芸伝統をぜひ継承していってもらいたいですね。
木曾は木の香りのする町でした。
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松風様 (mt77)
2008-04-30 06:37:13
松風様も訪ねられていたんですね。
私は今回初めて行く事が出来ました。
松本市内の伝統工芸も同じですが、後継者が無く廃れていってしまいそうなものが沢山ありますね。
松本市では一旦廃れてしまった松本押絵雛は何とか復活しましたが、気がつかないうちにあれもこれもになりそうです。
伝統工芸はそのものが今の時代に合わず需要が無くなってしまうという面もあります。
技を持っている方が、その技で生活ができるようにならないと難しいですね。
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